アンジェス[4563]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

アンジェス[4563]は、大阪大学の研究成果から生まれた遺伝子医薬のバイオベンチャーです。

遺伝子を使った新しいタイプの薬を開発しており、難病や治療法が少ない病気に挑戦しているチャレンジングな企業です。

一方で、長い歴史を振り返ると、株価は大きく上がった時期もあれば、その後に大きく下がる場面も何度もくり返してきました。

現在の株価水準や業績、財務状況を総合的に見ると、長期の資産づくりの「主力銘柄」にするにはかなり慎重な判断が必要な銘柄と言えます。

株主優待としては、健康食品や化粧品などを割引価格で購入できる専用申込書がもらえますが、金券型のように「すぐお得が見える優待」ではありません。

バイオベンチャーらしい夢の大きさと、株価の大きな上下、そして実用度はやや控えめな優待というバランスを理解したうえで、ポートフォリオの「ごく一部」で検討したいタイプの銘柄です。

目次

株式情報

アンジェス[4563] 東証G
時価総額
約255億円

株価 66
更新:2025年12月5日終値

アンジェス[4563]  30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
算出不可(赤字) 6.21倍 62.1% -200.49% 28.00倍
優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
0.00%(優待は割引のため利回り算出なし) 0.00% ―(割引優待) 6月、12月 約6,600円
編集部おすすめ度理由
ハイリスク・ハイリターン色が非常に強いバイオベンチャー株です。長期チャートでは大きな急騰とその後の下落を何度もくり返しており、業績も安定した黒字には届いていません。財務の自己資本比率自体は高めですが、増資による株式の希薄化が続いてきた歴史があり、資産形成の「守りの核」として保有する銘柄とは言いにくい状況です。優待も割引購入形式で金額のわかりやすいお得感は薄く、総合的にはポートフォリオのごく一部で投機的に触るかどうかを検討するレベルの銘柄と評価します。

株主優待情報

引用:アンジェス

アンジェスでは、100株以上保有している株主に対して、健康食品や化粧品などを割引価格で購入できる株主優待割引購入専用申込書を配布しています。

株主優待の内容

保有株数優待内容
100株以上株主優待割引購入専用申込書(2種類)各1枚
1,000株以上同申込書 各10枚
5,000株以上同申込書 各50枚

申込書を使うと、アンジェスの株主向けカタログに掲載された健康食品や化粧品などを、通常よりも割安な価格で注文できます。

金券や自社商品の詰め合わせが届くタイプではなく、「必要なものを欲しい分だけ割引で買える」スタイルの優待です。

権利確定日と有効期限

権利確定日は6月末日と12月末日の年2回です。

この時点で100株以上を保有していれば、対象期間の株主として優待申込書を受け取ることができます。

申込書には注文できる期間が設定されており、その期間内にカタログから商品を選んで申し込む流れになります。

カタログ掲載商品や割引率は、その年の内容によって変わる可能性があるため、毎回届いた案内をしっかり確認してから利用するのがおすすめです。

会社情報

引用:ホームメイト

アンジェス株式会社は、1999年に大阪大学の研究成果をもとに設立されたバイオベンチャー企業です。

もともと大阪の彩都バイオインキュベータを拠点にスタートし、現在は本社を東京都港区芝に置きながら研究開発拠点も活用しつつ事業を展開しています。

事業の中心は、遺伝子の働きを利用して病気を治療する「遺伝子医薬品」の研究開発です。

従来の薬では治療が難しい病気や、患者さんの数が少なく大手製薬会社が手を出しにくい難病などに対して、新しい治療法を作ることを目指しています。

代表的なパイプラインとしては、足の血管が詰まってしまう重症虚血肢などに対する遺伝子治療薬「コラテジェン」や、希少な遺伝性疾患を対象とした治療薬などがあります。

これらの多くは、大学や医療機関、海外企業との共同研究や提携を通じて開発が進められており、アンジェス単独だけでなくネットワークを活かしたビジネスモデルが特徴です。

会社の収益構造も、一般的な製薬会社のように大量生産した薬を自社販売する形だけではありません。

研究開発で得た技術や候補薬を製薬企業などにライセンスアウトし、その対価として「契約一時金」「マイルストーン収入」「ロイヤリティ収入」などを受け取る形が中心になっています。

そのため、短いスパンで見ると売上や利益はどうしても大きくぶれやすく、黒字と赤字をくり返してきた歴史があります。

遺伝子治療という分野自体が夢のあるテーマであり、ひとつの薬が当たれば将来大きな収益につながる可能性があるためです。

実際に、過去には治験や承認に関するニュースで株価が急騰した場面も何度かあり、そのたびに話題になってきました。

しかし、薬の開発は時間もお金もかかり、計画通りに進まないことも多いため、売上や利益は安定していません。

資金を集めるために増資を行うことも多く、既存株主にとっては株式数が増えることで持ち株の価値が薄まるリスクもありました。

このように、アンジェスは「大きな夢を追う研究開発型の会社」であり、安定したキャッシュフローを持つ成熟企業とは性格が大きく異なります。

長期投資を考える時は、このビジネスモデルとリスクの高さを理解したうえで、どのくらいの比率までならポートフォリオに入れてよいかを慎重に考える必要があります。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

アンジェスの株価水準を長期チャートで確認すると、今は過去の値動きと比べてもほぼ底値レベルにあると言えます。

一時はテーマ性への期待から大きく急騰した局面もありましたが、その後は開発の遅れや資金調達負担などが重なり、長い時間をかけて値を消してきた形です。

現在の株価は「これ以上下がりにくいお買い得水準」というより、事業の存続や資金繰りに対する不安まで織り込みつつある水準と見た方が現実的です。

業績は長く赤字が続き、自己資本はまだ残っているものの、開発費や運転資金をまかなうために何度も増資を行ってきました。

今後も大型の収益源となる製品が立ち上がらなければ、追加の資金調達が必要になる可能性は高く、既存株主の持ち分がさらに薄まるリスクを常に抱えています。

こうした背景から、指標面ではPERは赤字で計算できず、PBRも純資産に対して高めで、「割安で放置されている優良株」というよりリスクを織り込んだ低位株に近い位置づけです。

また、出来高や信用取引の動きを見ると、短期の値幅取りを狙う個人投資家の売買が多く、ちょっとしたニュースで急騰・急落しやすい状態が続いています。

このような銘柄は、ポジティブな材料が出れば一時的に大きく跳ねる可能性もありますが、逆にネガティブな材料が出た際の下げも大きくなりがちです。

特にバイオベンチャーの場合、治験結果や提携の成否など、1つのイベントが企業の将来を大きく左右することが少なくありません。

もし主力パイプラインで致命的なマイナス材料が出たり、資金調達がうまくいかなかったりした場合、最悪シナリオとして上場廃止もあり得る水域にあることは意識しておく必要があります。

もちろん、ここから新しい治療薬が承認されて大きく化ける可能性もゼロではありません。

しかしそれは、堅実な長期投資というより「成功すれば大きなリターン、失敗すればほぼゼロまで覚悟する」という宝くじに近い投資スタイルになります。

長期保有で安定した資産形成を目指すのであれば、生活資金や老後資金などの大事なお金をこの銘柄に多く振り向けるのはおすすめできません。

どうしても投資する場合は、ポートフォリオ全体のごく一部にとどめ、「最悪なくなっても生活に支障が出ない金額」でチャレンジするのが現実的な向き合い方と言えるでしょう。

優待情報から見る投資おすすめ度と根拠

アンジェスの株主優待は、100株以上の保有で健康食品や化粧品などを割引価格で購入できる申込書が届く仕組みになっています。

ただ、この優待内容は「もらってすぐにお得さを実感できるもの」ではなく、自分で商品を買う必要があるタイプです。

優待の割引率も毎年変わる可能性があり、ほかの企業のように『必ず◯円分もらえる』という分かりやすいメリットはありません。

そのため、優待を目的にアンジェスへ投資するメリットは、他社と比べるとかなり小さくなります。

また、現在のアンジェスは業績が安定しておらず、資金繰りの不透明さも続いています。

優待は企業の経営状態が悪化した場合、真っ先に縮小や廃止が検討される部分なので、今のアンジェスは「優待の継続性」にも大きな不安が残る銘柄と言えます。

例えば、安定して利益を出している外食チェーンや小売企業であれば、優待は長期の株主との信頼関係を作るための大切な施策として維持されやすいのですが、アンジェスのように研究費を中心にお金が必要な企業では、優待が長く続く保証はほとんどありません。

また、現在の株価は非常に低い水準にありますが、それが優待投資として「お得」という意味ではありません。

むしろ、会社としての存続リスクまで市場に織り込まれている価格であり、優待目的で気軽に購入すると、株価がさらに下がったときのダメージが大きくなってしまいます。

優待自体も割引形式のため、家計の節約につながるタイプではなく、買えば買うほど得をするというものでもありません。

この点でも、アンジェスの優待は「これを目的に長期保有する価値が大きい」とは言いにくい内容です。

さらに、企業としての将来が安定していない状況では、優待を存続させる余裕があるかどうかも不透明です。

もし今後、開発が進まず資金繰りが悪化すれば、優待の縮小・廃止だけでなく、最悪の場合は上場廃止の可能性すらあります。

そのため、アンジェスの優待は「株を持つ理由になる優待」ではなく、「すでに投資している人が、あれば少し楽しめる程度の特典」と考えておくのが現実的です。

どうしてもアンジェスに興味がある場合は、優待をメインに考えず、リスクを理解したうえで、ポートフォリオの中でごく少額だけに留めておくのが安心です。

総合評価

株式面と優待面を合わせて考えると、かなり厳しめの評価になります。

長期チャートは大きな波を描きながらも長期的には下方向で、業績も安定した黒字には届いておらず、指標面でも割安感よりはリスクの高さが目立ちます。

優待も割引購入型で、家計が大きく助かるタイプではありません。

長期でじっくり資産を育てたい投資家や、株主優待で生活を少し楽にしたい人にとっては、他にもっと候補となる銘柄がたくさんあるのが正直なところです。

一方で、「ハイリスクでもいいから、バイオ関連の夢に少しだけ乗っておきたい」「自分の資産全体のほんの一部で宝くじ的な要素を持たせたい」という人にとっては、少額であれば検討の余地がある銘柄と言えます。

その場合でも、生活資金や教育資金などの大事なお金をここに入れるのは避け、ポートフォリオ全体の中でごく小さな割合にとどめることが重要です。

まとめると、アンジェスは「夢とリスクの両方が大きいバイオ株」であり、長期保有前提の安定志向ポートフォリオでは無理に組み込む必要はない銘柄だと考えます。

どうしても興味がある場合は、他の堅実な銘柄で土台を固めたうえで、「遊び枠」「チャレンジ枠」としてごく少額だけにしておくのが現実的な付き合い方でしょう。

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