インテージホールディングス[4326]は、世の中の「売れ方」をデータで読み解き、企業の判断を支える会社です。
30年の株価の流れを見ると、上に向かう時期がありつつ、途中で大きな波もあります。
優待はQUOカードや選べるカタログが中心で、派手ではないけれど使いやすい内容です。
この記事では、株式情報と優待情報をまとめたうえで、長期保有目線での考え方をやさしく整理します。
株式情報
| インテージホールディングス[4326] | 東証P |
| 時価総額 約738億円 |
株価 1,816円
更新:2025年12月27日

30年チャートを掲載
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 2.14倍 | 21.8倍 | 70.60% | 10.73% | 0.05倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.9% | 約2.6% | 約0.3% | 12月 | 181,600円 |
株主優待情報

インテージホールディングスの株主優待は、子ども支援につながる「キッズスマイルQUOカード」と、オリジナルカタログ(選択式)が中心です。
株主優待の内容
| 優待内容(保有株数別) | |
| 100株以上 | キッズスマイルQUOカード 500円分 |
| 200株以上 | キッズスマイルQUOカード 1,000円分 |
| 400株以上 | 2,000円相当:オリジナルカタログから1つ選択 |
| 1,000株以上 | 4,000円相当:オリジナルカタログから1つ選択 |
| 5,000株以上 | 8,000円相当:オリジナルカタログから1つ選択 |
QUOカードは「コンビニや本屋などで使える」ので、受け取って困りにくい優待です。
しかもキッズスマイルQUOカードは、利用を通じて寄付につながる仕組みが用意されています。
カタログは400株以上で選べるようになり、生活に役立つものからポイント系まで、家族の好みに合わせやすいのが良いところです。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月です。
12月の権利を取るには、権利付き最終日までに株を買って保有している必要があります。
優待の発送時期は、100株以上のQUOカードが翌年3月下旬ごろの目安です。
400株以上のカタログ系は、申込みの締め切りによって到着が3月下旬から4月下旬ごろまで幅が出ます。
長期保有の年数で優待が増える仕組みは「なし」とされており、シンプルで分かりやすい設計です。
会社情報

インテージホールディングスは、企業の持株会社で、グループ全体で「マーケティングのためのデータ」を作ったり、分析したりする仕事をしています。
たとえば、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで「何が、いつ、どこで、いくらで売れたか」という情報を集め、世の中の売れ行きを数字でつかめるようにします。
こうしたデータは、飲料やお菓子、日用品のメーカーが「新商品を出すべきか」「値段を変えるべきか」を考えるときの材料になります。
インテージグループは、全国の主要小売店およそ6,000店舗を対象にしたデータベースを持っていることが大きな強みです。
お店の売れ行きだけでなく、消費者モニターの調査も行い、「どんな人が、なぜ買ったのか」まで深く追いかけられるのが特徴です。
また、医療や健康に関する分野にも強く、医薬品の調査や、ヘルスケア領域のマーケティング支援も行っています。
さらに、集めた情報を見やすくまとめたり、会社の中で使いやすい形にしたりする「ビジネスインテリジェンス」の仕事もあります。
インテージは飲食店や小売店のように「店舗数」を増やして稼ぐ会社ではありません。
どちらかというと、データと分析力そのものが商品で、メーカーや小売、医療関連の会社が主なお客さんです。
グループのブランドとしては、「インテージ」という名前が最も有名で、マーケティングリサーチやデータ分析の中心を担っています。
このように、景気が良いときも悪いときも「企業が売上を伸ばしたい」というニーズは消えにくいので、長期で見ると安定しやすいビジネスだといえます。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
インテージホールディングスは、長期で見ると「大崩れしにくい要素」と「伸びる要素」の両方を持っています。
まず強いのは、データを扱うビジネスが、いまの時代に合っていることです。
企業は勘だけで商品を作るのではなく、売れ行きや消費者の動きをデータで確かめてから動く流れが強くなっています。
そのときに「信頼できるデータ」を持っている会社は、景気が多少ゆれても仕事がなくなりにくいです。
インテージは全国規模のパネル調査や小売のデータ基盤を持っていて、ここが簡単にまねされにくい参入障壁になっています。
次に、財務の面でも安心材料があります。
自己資本比率が高い水準で、借金に頼って無理に回す会社という印象は薄いです。
こういう会社は、景気が悪いときに急に資金繰りが苦しくなりにくく、長期保有では精神的に持ちやすいです。
一方で、株価の評価は「すごく割安」とは言いにくいところがあります。
成長が期待されやすいデータ関連の会社は、利益が同じでも株価が高めに付きやすい傾向があります。
インテージもそのタイプで、指標的には“ほどよく高めの評価”が乗りやすいと見ておくほうが安全です。
だからこそ、買い方は「一発で大きく儲ける」より、「安いところが来たら少しずつ拾って、長く持つ」が向きます。
添付の30年チャートを見ると、長い目では上に向かう期間があり、途中で大きな波を作りながら進んでいるのが分かります。
こういう銘柄は、短期の上下に振り回されると難しいですが、事業の土台がしっかりしているなら長期では報われやすいです。
そして、信用倍率がかなり低い水準なので、短期の買い残が積み上がって崩れるような“信用の重さ”は強くありません。
長期目線の投資家としては、これは地味に安心できるポイントです。
まとめると、インテージホールディングスは「データ基盤×安定財務」という長期保有向きの骨格があります。
ただし評価はすでに乗りやすいので、無理な高値づかみは避け、長期でじっくり付き合う前提で検討したい銘柄です。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待の観点では、インテージホールディングスは「派手ではないけど、使いやすくて続きやすい」タイプです。
まず100株でもらえるキッズスマイルQUOカードは、コンビニなどで使えるので無駄になりにくいです。
優待でありがちな「使えるお店が限られて困る」が起きにくいのは、長期保有で見たときの満足度につながります。
しかも寄付につながる仕組みがあり、優待を受け取るだけで気持ちよく参加できるのもポイントです。
400株以上になるとカタログ選択ができるようになり、家族構成や好みに合わせて“欲しいものを選べる”のが強みになります。
優待の金額だけを見ると、利回りは高い部類ではありません。
なので、優待で元を取るというより「配当+優待のセットで、毎年の楽しみを作る」くらいの距離感がちょうどいいです。
長期保有で大事なのは、優待が続きやすいかどうかです。
インテージの優待は内容がシンプルで、企業側の負担が急に膨らみづらい設計に見えます。
こういう優待は、急に廃止や大改悪が起きるリスクが比較的低く、長く付き合いやすい傾向があります。
また、権利確定が12月なので、年末に優待をまとめて取りたい人のポートフォリオにも組み込みやすいです。
到着時期も目安が出ていて、毎年のスケジュールが読みやすいのも地味に助かります。
一方で、優待を最大限に楽しむには、400株以上などある程度の投資額が必要になります。
そこまで増やすかどうかは、優待目当てというより「事業が好きで、長く持ちたい」という気持ちがあるかで決めるのが安全です。
まとめると、この銘柄の優待は“利回りで勝負”ではなく、“生活でちゃんと使える優待”として長期向きです。
配当と合わせて受け取りながら、ゆっくり資産を作るスタイルなら相性は良いと言えます。
総合評価
株式の強みは、データ基盤を持つビジネスの堅さと、財務の安心感にあります。
優待の強みは、使いやすく、仕組みがシンプルで、長く続きやすいところです。
一方で、株価の評価は乗りやすいタイプなので、買うタイミングは慎重にしたいです。
総合すると、インテージホールディングスは「配当と優待をもらいながら、ゆっくり持つ」目的での長期保有に向いた中間点の銘柄です。
おすすめ度は3/5で、安心感はあるけれど、割安さだけで強気になりすぎないのがちょうどいい温度感です。
