グローバルインフォメーション[4171]は、世界中の市場調査レポートや国際会議情報を扱う「情報サービス専業」の企業です。
製造業やIT企業などの法人顧客に向けて、ニッチで専門性の高いデータを提供しており、景気の波に左右されにくい「BtoB情報ビジネス」を展開しています。
株価は上場直後に大きく上振れしたあと落ち着き、直近数年は1,200〜1,500円前後のレンジでの推移が続いています。
配当利回りは高めで、さらに株主優待としてQUOカードがもらえるため、インカム狙いの長期保有と相性が良い小型株と言えます。
一方で、業績には期によって波があり、足元では減益予想も出ているため、成長性と安定性のバランスをどう見るかがポイントになります。
派手な値上がりを狙うというよりは、配当と優待を受け取りながら、情報サービスのニッチ市場に長く付き合っていくタイプの銘柄を探している人向けの企業です。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 16.69倍 | 1.77倍 | 79.5% | 12.76% | 0.00倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約4.7% | 約4.0% | 約0.7% |
6月、12月(配当) |
296,800円(200株) |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 高配当+QUOカードでインカムのバランスが良い「小型ニッチ銘柄」です。情報サービスというストック性のあるビジネスに支えられ、自己資本比率も高く財務は堅め。一方で、足元は減益予想が出ており、業績の波や流動性の低さには注意が必要です。配当と優待を楽しみながら、ゆっくりと長期で付き合う前提なら、ポートフォリオの一部に組み込みやすい銘柄といえます。 |
株主優待情報

株主優待の内容
グローバルインフォメーションの株主優待は、QUOカード(2,000円分)が年1回もらえるシンプルな内容です。
対象となるのは、毎年12月末時点で200株以上を保有している株主です。
100株単元の銘柄ですが、優待を受けるには2単元(200株)必要になる点には注意が必要です。
優待内容は金券タイプなので、コンビニやドラッグストア、書店などQUOカード加盟店で幅広く利用できます。
配当と組み合わせると総合利回りはそこそこ高く、日常生活のちょっとした支払いに充てられる「実用的な優待」として使い勝手は良好です。
権利確定日と有効期限
株主優待の権利確定日は毎年12月末日です。
12月の権利付き最終日までに200株以上を保有していれば、翌年3月下旬ごろにQUOカードが発送されるスケジュールになっています。
QUOカード自体には通常、有効期限が設定されていないため、届いてすぐ使っても良いですし、手帳や財布に入れておいて「いざというときの予備」として持っておくこともできます。
なお、現時点では長期保有による優遇(保有年数に応じて金額が増えるなど)は導入されていません。
会社情報

グローバルインフォメーション株式会社は、神奈川県川崎市麻生区に本社を置く情報サービス企業です。
主な仕事は、世界中の調査会社が発行する市場調査レポートや技術動向レポートを集め、日本や海外の企業に販売することです。
たとえば、自動車、医療機器、通信、エネルギー、ドローンや宇宙関連といった、最先端の産業分野のレポートを多数取り扱っています。
こうしたレポートは、企業が新しい事業に参入するときや、大きな投資判断をするときに、「世界ではどのくらい市場が伸びそうか」「競合はどんな企業か」といった情報を知るために使われます。
同社はレポートの販売だけでなく、顧客の要望に合わせて内容をカスタマイズする「委託調査」や、決まった期間に最新情報を継続的に提供する「年間情報サービス」も行っています。
さらに、海外で開かれる専門分野の国際会議や展示会の参加申し込みを代行するサービスも提供しており、情報だけでなく「ビジネスマッチングの場」への入り口も用意しているのが特徴です。
拠点は日本だけでなく、アメリカ、韓国、台湾、ヨーロッパにも支店を持っており、5か国体制で世界中の情報を集めて顧客に届けています。
顧客の多くは大手製造業やIT企業などの法人で、個人向けというよりは、企業の経営企画やマーケティング部門、研究開発部門などが主な利用者です。
会社の規模としては、従業員数は数十人と、上場企業の中では比較的小ぶりな部類に入ります。
ただ、取り扱っているレポートの数は非常に多く、世界約200社の調査会社から集めた約30万点の資料を扱っているとされており、小さな組織で大きな情報量をさばく「専門商社」のようなビジネスモデルになっています。
また、子会社ではIoT向けの無線通信機器(LPWA)の製造・販売も行っており、市場調査だけでなく、通信関連の技術ビジネスにも一部踏み込んでいる点がユニークです。
上場市場は東京証券取引所スタンダード市場で、安定した収益を背景に、高めの自己資本比率を維持している点も特徴です。
まとめると、グローバルインフォメーションは「情報を集めて届けること」に特化した会社であり、製品を作るメーカーや、サービスを提供する企業の「裏側」で意思決定を支える役割を担っています。
日常生活で名前を耳にする機会はあまりありませんが、産業の裏方として世界のビジネスを支える、知る人ぞ知る情報インフラ企業と言えるでしょう。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
グローバルインフォメーションの株式は、長期で見たときに「守りは固いが、伸び方はほどほど」という印象の銘柄です。
まず目を引くのは、自己資本比率がかなり高い水準にあり、借入金にあまり依存していない点です。
現金・預金もしっかりと積み上がっており、小型株ながら財務面の安定感は強めと言えます。
一方で、足元の業績については増収ながら減益の予想となっており、利益面ではやや逆風が吹いています。
受託調査など成長している分野もあるものの、既存事業のコスト増や投資負担がかさみ、利益率が下がっているタイミングです。
チャートを見ると、上場直後に急騰したあと大きく押し戻され、その後は1,200〜1,500円あたりで落ち着いた横ばい〜緩やかな戻り基調が続いています。
長期で一貫して右肩上がりというより、「一度行き過ぎた株価が落ち着いてきて、今は業績に見合う水準に収まりつつある段階」と捉えるとイメージしやすいでしょう。
バリュエーション面では、PER・PBRともに極端に割安とは言えないものの、小型株としては許容範囲の水準にあります。
成長期待でプレミアムが乗りすぎているほどでもなく、「ほどほどの価格でそこそこ良いビジネスを買える」位置づけです。
ROEもそれなりに高く、資本効率の面でも悪くありません。
ただし、今後も同じような水準を保てるかどうかは、利益がきちんと伸びるかどうかにかかっているため、減益局面が長引くようだと評価が下がるリスクはあります。
配当はかなり手厚く、配当利回りは市場平均と比べても高めです。
過去数年を見ると、配当は少しずつ増配してきており、株主還元の姿勢は前向きと評価できます。
その一方で、配当性向もやや高めなので、利益が落ち込むと配当維持が負担になる可能性もあります。
信用倍率は低く、信用売りがほとんどない状態であるため、需給が大きく歪んでいる印象はありません。
総合して見ると、「財務は強く、インカムは魅力的だが、成長面には宿題が残る小型株」という評価になります。
長期保有前提であれば、配当をもらいながら業績の変化をゆっくり追いかけるスタンスが合っており、過度な株価上昇を期待しすぎない代わりに、安定したインカムを重視する投資家に向いた銘柄です。
編集部としては、成長ストーリーが鮮やかな「攻めの主力株」というより、ポートフォリオの一角に置く「配当・優待付きのサブポジション」として評価しました。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待面だけで見ると、グローバルインフォメーションは「派手さはないが、日常使いしやすい堅実な優待銘柄」という位置づけになります。
もらえるのはQUOカード2,000円分で、内容としてはとてもシンプルです。
お米や自社商品詰め合わせのようなインパクトはありませんが、コンビニやドラッグストアなど、生活圏で使いやすい店舗が多いので、実際の便利さという意味ではかなり高い部類に入ります。
優待利回りは単体で見るとそこまで高くはなく、「優待だけを目的に飛びつく銘柄」ではありません。
しかし、配当利回りが高めであることを考えると、配当+優待を合計した総合利回りは、同業他社や同規模の情報サービス企業と比べても十分魅力的な水準にあります。
優待を受けるには200株が必要で、最低投資額は約30万円前後になります。
10万円未満で優待がもらえる銘柄と比べるとハードルはやや高めですが、「高配当株を200株持つついでに、QUOカードもついてくる」と考えれば悪くない条件です。
優待内容が金券タイプであることから、受け取ったあとに保管場所に困ることもなく、フリマアプリなどで換金する必要もありません。
家計の中の細かな出費をカバーしてくれる「ちょっとしたおこづかい」として使えるため、長期で持つほど生活へのなじみ方が大きくなっていくタイプの優待です。
また、会社側も株主優待を使って自社の認知度を上げるというより、「株主への感謝を分かりやすい形で返す」というスタンスに近く、内容がコロコロ変わりにくい点も長期保有者にとっては安心材料です。
もっと高い優待利回りを求めるのであれば、外食系や小売系の銘柄の方が候補に上がりやすいですが、それらは業績や景気の影響を受けやすく、優待改悪のリスクも比較的高くなりがちです。
その点、グローバルインフォメーションは情報サービスを主力とするBtoB企業であり、売上構造は比較的安定しています。
配当も増配基調で、企業としての株主還元姿勢がはっきりしていることを踏まえると、優待が急に廃止されたり、大きく改悪されたりするリスクはそこまで高くないと考えられます。
長期目線で見ると、「毎年同じようにQUOカードが届き、その間も高い配当を受け取れる」こと自体が、この銘柄の一番の魅力です。
優待だけを追い求めるのではなく、配当と合わせてトータルでのインカムを重視する投資家にとっては、十分検討の価値がある銘柄と言えるでしょう。
総合的に見て、優待のおすすめ度は「堅実な中の上」といった位置づけで、5段階中3.5という全体評価とバランスの取れた水準になっています。
総合評価
株式情報と優待情報を合わせて考えると、グローバルインフォメーションは「高配当+実用的な優待」を備えた、ニッチな情報サービス企業です。
成長性にはやや波があり、足元も減益予想が出ているため、強い株価上昇を期待する銘柄ではありませんが、財務の堅さと株主還元の厚さで「下支え」が効いているタイプと言えます。
200株保有が前提になる点や、小型株ゆえの流動性リスクはあるものの、ポートフォリオの中に「配当と優待をじっくり受け取る枠」を作りたい場合には、候補に入れてよい水準だと感じます。

![グローバルインフォメーション[4171] 10年株価チャート](https://kabulife.jp/wp/wp-content/uploads/2025/12/4171-20251205.png)