AIストーム[3719]は、ERPコンサルやAI関連サービスを手がける情報・通信系の会社です。
株主優待はQUOカードかビットコイン相当の選択式で、ちょっと珍しい内容になっています。
ただ、30年チャートを見ると長期で大きく下がってきた歴史もあり、長期投資では「安心して放置する銘柄」より「事業の進み具合を見ながら付き合う銘柄」として考えるのが大切です。
この記事では、株式情報と優待情報の両面から、長期保有目線でわかりやすく整理します。
株式情報
| AIストーム[3719] | 東証STD |
| 時価総額 77.76億円 |
株価 279 円
更新:2026年2月6日終値

30年チャート
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 38.91倍 | 3.75倍 | 50.0% | 12.98% | 407.94倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 1.68% | 1.08% | 0.60% | 12月 | 83,700円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| テーマ性は強い一方で、長期チャートの傷みが大きく、“安定して持つ”という長期投資の王道とは相性が良くないためです。優待は面白いですが金額は小さめで、配当も高配当タイプではありません。長期で持つなら「事業の実行力が本物か」を丁寧に見極めたうえで、資金量を抑えて付き合うイメージが現実的です。 |
株主優待情報

AIストームの株主優待は、毎年12月末時点で300株以上を保有している株主が対象です。
株主優待の内容
| 区分 | 条件 | 優待内容 |
| A | 300株以上 | QUOカード 500円分 |
| B | 300株以上 | ビットコイン(BTC) 日本円換算で500円相当 |
ポイントは、優待が「QUOカード」か「ビットコイン相当」のどちらかになっているところです。
ビットコイン側を選ぶ場合、受け取るために口座開設や本人確認などの手続きが必要になる可能性があり、申込・受領には期限がある点に注意が必要です。
また、手続きが期限に間に合わない場合は、権利放棄や代替(QUOカードなど)になる可能性がある、と案内されています。
会社側は長期保有の増額も「検討中」としており、今後ルールが変わる可能性があります。
権利確定日と有効期限
権利確定は12月末日です。
優待をもらうには、基準日の時点で株主名簿に載っている必要があるので、権利付き最終日までに買って保有しておく形になります。
QUOカードは金券なので一般的に「使い期限」はありませんが、ビットコイン相当の受領は申込や受領に期限がある、と明記されています。
会社情報

AIストームは、企業向けのIT支援を中心に仕事をしている会社です。
わかりやすく言うと、会社の中で使う「業務システム」を整えたり、使いやすくしたりする手伝いをしています。
たとえばERPと呼ばれる仕組みは、販売・在庫・会計・人事などをまとめて管理するための大きなシステムで、導入や運用が難しい分野です。
AIストームは、こうしたERPの導入支援やコンサルティングを得意分野として掲げています。
また、会社名のとおりAIを軸にしたサービスづくりも進めていて、AIを使った業務の効率化や、AI人材の育成(AI教育)の領域にも力を入れています。
さらに、LEDビジョン(デジタルサイネージ)のような「映像を使った広告・表示」の分野や、機器販売なども取り扱いがあるとされています。
最近の発表では、トラック関連のファンド事業のブランド刷新なども出ており、ITだけに閉じずに新しい収益源を探している姿勢が見えます。
ここで大事なのは、飲食店や小売店のように「店舗数」や「ブランド店舗」が増えるタイプの会社ではない、という点です。
AIストームの“ブランド”は、店舗ではなくサービス名や事業の中身そのものになります。
そのため、店舗数で成長を判断するより、「どれだけ企業の困りごとを解決できるか」や「継続契約を積み上げられるか」で会社の強さが決まってきます。
中学生向けに一言でまとめるなら、AIストームは「会社の仕事を回しやすくするための仕組みづくりを手伝う会社」で、そこにAIという新しい道具も足して成長を狙っている会社です。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
長期投資の目線で見ると、AIストームは「守りの長期保有」というより、「テーマを信じて付き合う長期保有」になりやすい銘柄です。
理由のひとつは、30年チャートが示すとおり、長い期間で株価が大きく下がってきた歴史があることです。
こうした銘柄は、過去に事業の迷走や収益の安定しなさがあったケースが多く、長期で“安心して持つ”には慎重さが必要になります。
もちろん、過去が弱かった会社が生まれ変わることもあります。
ただ、その場合に大切なのは「言っていること」よりも「やれていること」で、つまり事業が本当に回り始めているかを見ないといけません。
AIストームはAIや新規事業など、話題性のあるキーワードが並びます。
一方で、長期投資家としては、派手な言葉より、毎年しっかり利益が出て、現金が残り、借金に頼りすぎない形で続けられているかを見たいところです。
この観点でいうと、現状は「安定企業のコツコツ型」というより、「これから安定を作っていく途中」の印象が残ります。
また、人気が集まりやすい小型株なので、材料が出ると株価が急に動くことがあります。
短期トレードをしない前提でも、長期で持つなら“急に上がって急に冷める”局面が起きやすいことは理解しておきたいです。
さらに、信用取引の買いが多い状態だと、下げるときに売りが売りを呼びやすく、値動きが荒くなりがちです。
長期投資では、値動きの荒さそのものが悪いわけではありません。
ただ、生活防衛資金とは別の“余裕資金”で持つことと、買う量を抑えて分散することは大事になります。
総合すると、AIストームは「事業がうまく回り出したら面白い」が、「長期で安心して放置できる優等生」とは言いにくいです。
長期で持つなら、決算やIRの内容を追いながら、事業の実行力が本物かを確認していく“見守り型の長期保有”が合います。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待目線で見ると、AIストームは「利回りでガッツリ得する優待株」というタイプではありません。
理由はシンプルで、優待の金額が年500円相当と小さめで、優待目的だけで買うには決め手が弱いからです。
ただし、内容がQUOカードとビットコイン相当の選択式になっていて、ここは他社にあまりない“個性”があります。
QUOカードは使い道が広いので、受け取りがラクで、ムダになりにくいのが良いところです。
一方でビットコイン相当は、受け取りに手続きが必要になる可能性があり、期限もあるので、手間が増える点は人を選びます。
長期保有の観点で大事なのは、優待が“会社の負担になりすぎない”ことです。
金額が小さい優待は、会社の負担が比較的軽いので、改悪や廃止のリスクが相対的に小さくなりやすい傾向があります。
この点では、AIストームの優待は「続きやすい設計」に寄っていると言えます。
ただ、優待の魅力が強すぎない分、株価が落ちたときに“優待目的の買い支え”が入りにくいこともあります。
つまり、優待はあくまで“おまけ”として考え、投資の主役は事業の成長と安定に置くのが正解です。
会社側が長期保有優遇の増額を検討中としているのは前向きな材料ですが、確定情報ではないので、期待しすぎずに見ておくのが安全です。
総合すると、優待で得をしにいくというより、「ちょっとした楽しみとして受け取りつつ、事業が伸びたら嬉しい」というスタンスの人に向きます。
総括
AIストームは、AIや新規領域に広げていく“勢い”は感じられる一方で、30年チャートが示すように、長期で見た株価の傷みが大きい銘柄です。
そのため、長期投資の王道である「安心して持ち続けて配当と優待を受け取る」だけで完結しにくく、事業の進み具合を見ながら付き合う必要が出やすいです。
優待は少額ですが個性的で、会社の負担が重すぎない設計なので、長く続く可能性は比較的高いと見ます。
ただし、優待目的の買いにはなりにくいので、優待は“おまけ”として捉えるのが現実的です。
総合評価としては、長期で大きな資金を置く銘柄というより、ポートフォリオの一部として小さく持ち、IRや決算で成長の確度を確認しながら判断していくのが合います。
