アクサスホールディングス[3536]は、徳島を拠点に生活に身近なお店を展開している会社です。
株価は大きな波を経験しながらも、現在は安定した水準に落ち着いています。
この会社の魅力は、優待と配当を合わせた利回りの高さにあります。
特にオリジナルのウイスキーや天然水が選べる株主優待は、他では味わえない特別感があります。
一方で、財務の基盤は強固とはいえず、投資にはリスクも伴います。
数字の面だけでなく、優待を楽しみながら長く保有して応援する姿勢が合う銘柄だといえます。
株式情報
アクサスホールディングス[3536] | 東証ST |
時価総額 約40億円 |
株価 133 円
※更新:2025年8月27日

20年チャートを掲載
割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
約16倍 | 約2.08倍 | 約12.2% | 約1.5% | 0.00倍 |
優待&配当 | ||||
総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
約6.9% | 約1.5% | 約5.4% | 8月 | 約133,000円 |
編集部おすすめ度 | 理由 |
財務面での安定感はやや弱いものの、優待と配当を合わせた利回りが高く、長期的な楽しみを持って保有できる銘柄です。オリジナルのウイスキーや天然水といったユニークな優待は、企業の姿勢を感じられる点で魅力があります。短期的な値動きに振り回されず、優待を受け取りながら企業の成長を見守るスタンスに向いています。 |
株主優待情報

株主優待の内容
まずは表をご確認ください。
保有株数 | 継続保有条件 | 優待内容 | 備考 |
---|---|---|---|
1,000株以上 | 1年以上の継続保有。 同一株主番号で2月末・8月末の名簿に連続3回記載。 | ① 自社グループ「六甲山蒸溜所」オリジナルウイスキー(例:「MIZUNARA」720ml×1本)。 または ② キリン「自然が磨いた天然水」2L×6本入り1ケース。 | 20歳未満はウイスキーを選択不可。 |
対象は10単元(1,000株)以上を継続して1年以上保有する株主です。
優待品はウイスキーまたは天然水からの選択です。
未成年はウイスキーを選べない点に注意が必要です。
継続保有の起点は同一株主番号での名簿記載の継続で判定されます。
継続条件の途切れには注意が必要です。
権利確定日と有効期限
項目 | 内容 |
---|---|
権利確定日 | 毎年8月末。 |
必要株数 | 1,000株以上。 |
継続保有 | 1年以上(2月末・8月末の名簿に同一株主番号で連続3回記載)。 |
申込方法 | 総会招集通知に同封の「株主優待申込書」で選択し、郵送で申し込み。 |
申込期限 | 例年は12月上旬ごろの消印有効。 期限を過ぎると優待は受け取れません。 |
発送時期 | 例年1月下旬〜2月下旬に順次発送。 |
有効期限 | 物品優待のため到着後の使用期限はありません。 ただし申込書の期限を過ぎると権利は失効します。 |
権利判定は8月末ですが、継続保有の判定には2月末も関わるため、途中で株主番号が変わらないように注意が必要です。
名義変更や証券会社の移管を行う場合は、継続期間がリセットされる可能性があります。
申込書の返送期限を逃すと優待品は受け取れません。
実務上は11月上旬に案内が届く想定で準備しておくと安心です。役立つ会社として歩み続けています。
会社情報

株式会社大和は、北陸地方に拠点を置く歴史ある百貨店です。
本社は石川県金沢市片町にあり、1923年に創業されました。
創業以来、金沢と富山という北陸の都市を中心に、地域の生活文化を支えてきました。
大和が現在運営しているお店は、金沢の「香林坊大和」と富山の「富山大和」の2店がメインです。
さらに高岡にも店舗があり、合わせて3都市に店舗展開しています。
また、サテライトショップも運営しており、地域に根ざした小規模な販売拠点も持っています。
事業は百貨店業を中心に、多角的に広がっています。
ホテルの運営も行っており、子会社を通じて出版業や飲食事業、印刷事業にも関わっています。
お客様の生活に関わるサービスを幅広く提供することで、地域社会のニーズに応えています。
大和の歴史はとても昔にさかのぼります。創業者の井村徳三郎さんによって、金沢市片町で「宮市百貨店」として始まりました。
そこから長い時間をかけて地域に愛される百貨店へと成長してきた、伝統のある会社です。
金沢と富山を中心に、人々の暮らしを彩る商品やサービスを届ける、地元に根ざした会社です。
百貨店としてのあたたかみや、地域文化への貢献を大切にしながら、多様な事業を通じて、暮らしに役立つ会社として歩み続けています。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
アクサスホールディングス株式会社は、徳島県徳島市にある持株会社で、2016年3月1日に設立・上場しました。
社員ではなく複数の子会社を通じて事業を運営する形をとっています。
主な事業内容は小売業、卸売、不動産賃貸です。
地域に根差した身近な店舗運営と商品流通を通じて、人々の暮らしを少しでも良くしようという姿勢が根本にあります。
子会社にはアクサス株式会社など複数社があり、全部で6社ほどのグループ構成です。
アクサス株式会社はドラッグストアや雑貨、スポーツ用品、お酒など、さまざまな商品を扱う小売業を中心に展開しています。
店舗は主に徳島県を中心に、香川県や兵庫県、さらには大阪府などにも進出しており、地域のニーズに柔軟に応えています。
アクサスホールディングスは「美」「健康」「ゆとり」をキーワードに、生活文化の質を高めることを最大の使命としています。
スタッフ一人ひとりが専門性を持ち、感性を磨きながら対応することで、時代に合った商品やサービスを提供していく姿勢が、企業の根幹にあります。
資本面や財務に関する指標も少し触れておきます。自己資本比率は10〜12%程度で、あまり高いとは言えません。
従業員数は連結でおよそ141名、単体ではさらに少ない人数構成になっており、小規模ながら機動的に動ける構造です。
要するにアクサスホールディングスは、地域密着型のライフスタイル関連事業を展開しながら、少数精鋭で柔軟性を持たせて運営していくスタイルの会社です。
店舗を通じて日常に寄り添い、持株会社としてグループ全体を管理しつつ、生活文化に豊かさを届けることを目指しています。
さっぱりとした印象の中にも、地域や暮らしへの温かい視点が感じられる企業です。
株主優待にみる分析
アクサスホールディングスの株主優待は、実用性の高さと特別感が組み合わさった仕組みになっています。
優待を受けるためには1000株以上を1年以上継続して保有する必要があり、単に短期で株を買ってすぐに権利を得ることはできません。
この「継続保有条件」は、株主に長く支えてもらいたいという会社の姿勢の表れであり、長期保有を前提とした投資家にはむしろ安心感につながります。
優待の内容は二つの選択肢があります。
ひとつは自社グループの「六甲山蒸溜所」で造られたオリジナルウイスキーです。
もうひとつはキリンの「天然水」で、普段の生活で気軽に使える飲料です。
お酒を嗜む方にとっては限定品のウイスキーが特別な価値を持ち、普段お酒を飲まない人でも天然水を選べるので無駄になることがありません。
特に地方の中小企業が「自社ブランドの商品」を株主優待に組み込むのは、株主に自社の取り組みを直接体感してもらいたいというメッセージでもあります。
これにより投資家は、数字だけでは見えない企業の魅力やブランド価値を感じ取ることができます。
優待利回りも比較的高い水準にあります。
この「利回りの高さ」は、長期投資を続ける上で安定感を与えてくれます。
とくに低金利が続く中で、銀行預金や国債の利息よりもはるかに高いリターンを、株主優待と配当を組み合わせて得られることは大きな魅力です。
一方で、注意点も存在します。
優待の対象となるには1000株以上が必要であり、最低投資額は10万円を超えます。
少額から気軽に優待を楽しみたい投資家にとっては、ややハードルが高い設定です。
また、継続保有の条件があるため、短期での売買を繰り返すスタイルとは相性がよくありません。
優待を狙うなら腰を据えて保有する覚悟が必要です。
しかしこの条件づけがあるからこそ、逆に投資家にとっては「落ち着いて保有できる理由」にもなります。
短期的な値動きに一喜一憂せず、優待と配当を楽しみに長く付き合う。
そういう投資の仕方を促す制度だといえます。
企業側から見れば、株主構成が安定しやすくなるため、中長期の経営戦略を立てやすくなります。
投資家と会社の双方にとって、持続的な関係を築くための仕組みと考えることができます。
さらに、この優待の特徴は「地域性」にもあります。
六甲山蒸溜所のウイスキーは大手メーカーの商品とは違い、地元のこだわりを感じられる特産品です。
株主にとっては「自分が応援している会社が、こうしたユニークな取り組みをしている」と実感できるため、投資対象への愛着が増します。
長期保有するモチベーションを優待そのものが作り出しているとも言えるでしょう。
総合的にみれば、アクサスホールディングスの優待は「長期で応援する株主」に強いメリットを与える内容です。
投資金額としては小型株なので大企業のような安定性は期待しにくい部分もありますが、その分、優待と配当を合わせた総合利回りが高く、株主にしっかりとリターンを還元しています。
優待を通じて会社の姿勢を直接感じ取れる点も、数字だけでは測れない魅力です。
投資おすすめ度としては高く、長期保有でこそ価値が発揮される優待といえるでしょう。
短期的な株価の動きに左右されず、優待を楽しみながらじっくり企業の成長を応援したい投資家にとって、検討に値する銘柄といえます。
総合評価
アクサスホールディングスは「数字だけで選ぶと弱点が目立つが、優待と配当を通じて長く応援するには面白い銘柄」という立ち位置です。
財務的なリスクを受け入れながら、優待を楽しみつつ成長の可能性を見守るスタンスが合っています。
大きな成長株を狙うのではなく、優待や配当を楽しみながら長く付き合えるパートナーのような銘柄だと位置づけるとわかりやすいでしょう。