アズ企画設計[3490]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

アズ企画設計[3490]は、不動産の仕入れや再販売を中心に事業を行っている会社です。

株価は長期的に見ると安定感が増してきており、財務や収益力の面でも評価できる部分があります。

さらに株主優待として、年2回QUOカードがもらえる仕組みがあり、実用性が高いことも特徴です。

配当と合わせた利回りは決して高いわけではありませんが、安心して長期保有しやすい銘柄です。

短期的な売買で利益を狙うよりも、じっくりと保有しながら優待や配当を楽しむのに向いています。

目次

株式情報

アズ企画設計[3490]東証ST
時価総額
約38.2億円

株価 2,900
※更新:2025年9月1日

アズ企画設計[3490]10年株価チャート

10年チャートを掲載

割安度 安全度 値動き傾向
PER PBR 自己資本比率 ROE 信用倍率
約7倍 約1.2倍 約22% 約17% 0.00倍

優待&配当
総合利回り 配当利回り 優待利回り 権利確定月 優待最低取得額
約3.72% 約1.0% 2.72% 2月、8月 290,000円
編集部おすすめ度理由
不動産の再販売を得意とする会社で、株価も長期的には安定して上向いています。株価の割安感や収益力の高さがあり、配当と年2回のQUOカードによる優待を組み合わせると、安心して長期保有しやすい点が魅力です。短期ではなく長期のポートフォリオに加えるのに適した銘柄です。

株主優待情報

株主優待の内容

アズ企画設計(3490)の株主優待は、QUOカードになります。

100株以上を半年以上継続保有している株主に対して、以下のとおり贈呈されます。2025年8月分については継続保有条件は免除されます。

保有株数QUOカードの額面(1回分)
100株以上4,000円分
200株以上9,000円分
300株以上15,000円分

これは年2回(2月末と8月末)に贈呈される仕組みです。

※注意点として、半年以上継続保有の定義は「8月末および2月末の株主名簿に、 同一株主番号で2回連続して100株以上の保有が記録されている株主」になります。

ただし、2025年8月末までの優待分については、この継続保有条件は適用されません

権利確定日と有効期限

継続保有条件の適用開始は2026年2月末からとなります。したがって、2025年8月末までの優待についてはこの条件は不要です。

権利確定月:毎年 2月末・8月末(株主名簿に記載された時点)

優待発送時期:2月末確定分 → 5月中旬ごろ発送予定

8月末確定分 → 10月下旬~11月上旬ごろ発送予定

継続保有条件の適用時期:2025年8月末から優待制度が変更され、対象株主に増額や保有条件が新設されました。

会社情報

引用:アズ企画設計

アズ企画設計は、関東を中心に活動している不動産会社です。

1989年に設立されたこの会社は、主に埼玉県の川口市を拠点として、投資用不動産の活用に強みを持っています。

具体的には、売れにくい古い建物や空室の目立つアパートやマンション、オフィスなどを安く購入し、見た目をきれいにしたり、設備を直したりすることで付加価値を高め、買いたい人に再販売する「不動産販売事業」が主力です。

この販売事業以外にも、賃貸として貸し出したり、物件の管理をしたりする「賃貸事業」や「管理事業」も行っていますが、売上の中心はやはり再販売に注力した販売事業です。

同社のスピードにも特徴があります。一般的には、不動産を買って売るまでに2年ほどかかることが多いところ、アズ企画設計では平均でわずか半年程度で収益化するほど、スピーディな回転を誇ります。

上場は2018年3月29日に東京証券取引所スタンダード市場で行われました。

上場後はIR(投資家向け広報)にも力を入れており、決算説明会の内容をオンラインで開示したり、投資家向けイベントに参加したりと、株主や投資家とのコミュニケーションに積極的です。

ただし、店舗やブランド一覧といった情報は公開されていないようです。会社の活動拠点は埼玉県や東京近郊の不動産関連案件で、店舗というより、物件売買と管理が中心という点を理解しておけば十分です。

編集部からのおすすめ情報

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株式情報にみる分析

アズ企画設計の株価を長期的に振り返ると、2018年に大きな急騰を見せた後、一時的に急落し、その後は数年にわたり低迷期を経験しました。

そこから徐々に下値を固める形で推移し、2021年以降はゆるやかな回復基調を見せています。

特に2023年以降は安定感のある上昇トレンドが続いており、短期的な乱高下はあるものの、全体としては底堅さが目立ちます。

10年スパンで見ると、ようやく成長軌道に戻りつつある銘柄と言えるでしょう。

現在の株価水準に対して、PERは低めであり、利益に対して割安感が感じられます。

PBRも過度に高いわけではなく、資産価値に対して極端に割高という印象はありません。

自己資本比率はやや低めですが、収益力を示すROEは比較的高く、資本を効率的に使って利益を生み出している点は評価できます。

財務体質は盤石とまでは言えないまでも、一定の健全性を維持していると判断できます。

また、信用倍率がほぼゼロに近い状況は、信用取引に依存した需給で乱高下している銘柄ではないことを意味します。

そのため、投資家にとってはボラティリティが抑えられ、安定した値動きを期待できる点もプラス材料です。

利回りの観点では配当と優待を合わせた総合利回りが1.5%前後と、特段高い水準ではありませんが、一定のインカムゲインを得ながら長期保有ができるのは安心感につながります。

長期投資の視点で大切なのは、今後の成長余地です。

アズ企画設計は不動産事業を中心に展開しており、市況の変動によって収益が左右されやすい側面はあります。

しかし、住宅や不動産賃貸の需要は大きく減少しにくく、景気動向に合わせて安定した収益源を持ちやすい業種です。

加えて、会社としても規模を拡大し、収益の基盤を広げようとする姿勢が見えます。

これにより、今後の株主還元姿勢にも期待が持てる状況です。

まとめると、現状の株価は比較的割安で、財務的にも安定感があり、成長余地も見込めることから、長期ポートフォリオに組み入れる価値は十分にあると考えられます。

大幅な値上がりを短期間で期待する銘柄ではありませんが、優待や配当を受け取りながら腰を据えて保有することで、じわじわとリターンを積み上げていけるタイプの銘柄です。

株主優待にみる分析

アズ企画設計の株主優待は、年2回もらえるQUOカードです。

2月と8月が権利確定月となっており、保有株数に応じて金額が変わります。

100株で4,000円分、200株で9,000円分、300株で15,000円分と段階的に増える仕組みになっています。

さらに2025年8月以降は、半年以上継続して保有している株主だけが対象になるという条件が導入されます。

これは短期売買を防ぎ、株を長く持っている株主を大切にしたいという会社の姿勢を表しています。

つまり、長期で持ち続ける投資家にとってはメリットが大きい内容と言えます。

優待の内容がQUOカードであることも注目ポイントです。

多くの店舗やコンビニで利用できるため、使い勝手が非常に良く、どんな人にも実用的な優待になっています。

飲食券や自社サービスに限定された優待よりも幅広い用途があり、生活費の一部としても役立つでしょう。

これは株主優待の魅力の中でも、特に汎用性が高いタイプです。

利回りの面で見ると、配当利回りと優待利回りを合わせた総合利回りは約1.5%ほどです。

一見すると特別に高い水準ではありませんが、現金配当とQUOカードの組み合わせは安定感があります。

株主にとっては毎年確実に手に入るインカムゲインがあり、精神的にも長期保有をしやすい設計です。

特に100株単位での優待が大きめで、少額投資でも恩恵を受けやすい点は個人投資家にとって大きな魅力です。

また、優待の発送時期が決まっているため、毎年の生活の中でリズムよく活用できるのも良い点です。

2月末分は5月ごろ、8月末分は10月から11月ごろに発送されるので、年に2回ちょっとしたご褒美が届くような感覚を楽しめます。

長期投資の観点から見れば、この「定期的に届く恩恵」は意外と大きな意味を持ちます。

配当金と優待を受け取りながら株価の推移を見守ることで、売却のタイミングを慌てずに考える余裕が生まれます。

この「心の安定」は長期投資家にとって重要な要素です。

さらに、優待の継続保有条件が導入される点は、株価の安定にも寄与すると考えられます。

株主が短期で売買せず、一定数の株を持ち続けることで、株価の下支えとなるからです。

これは企業側にとっても、安定株主を増やすことができるメリットがあります。

つまり、投資家と企業の双方にとってプラスの仕組みと言えます。

ただし注意点としては、優待利回りそのものは突出して高いわけではないことです。

配当と合わせても利回りが2%を超えるわけではなく、高配当株のようにインカムゲインだけで十分なリターンを狙える銘柄ではありません。

そのため、あくまで株主優待は「楽しみながら長期保有するための補助的な要素」と捉えるのが現実的です。

総合的に見ると、アズ企画設計の優待は「実用性が高く、長期保有を促す設計になっている」ことが大きな魅力です。

特に個人投資家にとっては、無理なく生活の中で活かせる優待内容であり、株価の値動きが多少落ち着いていなくても、優待と配当を受け取りながら安心して保有し続けられる環境を整えてくれます。

この点を踏まえると、投資おすすめ度は十分に高く、ポートフォリオに組み込む価値があると評価できます。

総合評価

株式そのものの割安さや成長性に加えて、生活に役立つ優待を得られる点が、長期投資に向いている理由になります。

短期的な売買で利益を追う銘柄ではなく、腰を据えて保有しながら配当と優待を受け取ることで、時間をかけてリターンを積み上げる投資スタイルに適した銘柄です。

そのため、安心感と楽しみの両方を兼ね備えた投資先としてポートフォリオに組み込むのがふさわしいと言えるでしょう。

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