ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス[3222]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)[3222]は、マルエツやカスミ、マックスバリュ関東など、身近なスーパーをたくさん運営している会社です。

この会社の株を持っていると、お店で使える優待券や食品などがもらえる特典があり、毎日の暮らしに役立てることができます。

また、会社としての経営も安定していて、長く安心して持てる銘柄として注目されています。

この記事では、株価の動きや会社の内容、優待制度の特徴をくわしく見ながら、投資の視点でどんな魅力があるのかをやさしく解説していきます。

目次

株式情報

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス[3222]東証ST
時価総額
約1,805億円

株価 909
※更新:2025年6月27日

20年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
148倍0.88倍53.1%0.46%1.76倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
8.33%1.76%6.57%2月、8月90,900円
編集部おすすめ度理由
安定した配当と使い勝手の良い優待が魅力の銘柄です。ただし、優待は自社サービスと関係がなく、将来的な見直しのリスクもあります。株価の成長性にはやや乏しい一方、総合利回りは高く、守りの資産としては一定の価値があります。長期保有で配当と優待を受け取りながら、安定運用を目指す方にとっては、バランスのとれた選択肢となるでしょう。

株主優待情報

引用:ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス

株主優待の内容

100株以上保有している株主は、2月末・8月末の年2回、以下のいずれかを選択できます。

  • グループ店舗(マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東、いなげや)で使える「株主優待券」(100円券)
  • お米・カレー・ラーメン・梅干しなど「優待品」1点
保有株数・期間優待券枚数・額面選べる優待品(例)
100–499株30枚(3,000円相当)新潟産こしひかり2kg・横須賀海軍カレー5袋・繁盛店ラーメン8食・はちみつ梅干300g・そうめん800g(2月)/讃岐うどん800g(8月)
500–999株60枚(6,000円相当)同上
1,000–1,999株(継続3年未満)100枚(10,000円)新潟産こしひかり5kg・カレー12袋・ラーメン20食・梅干900g・そうめん2.4kg(2月)/讃岐うどん2.4kg(8月)
2,000–2,999株(継続3年未満)200枚(20,000円)※優待品は1,000株と同等
3,000株以上(継続3年未満)300枚(30,000円)※優待品は1,000株と同等
1,000株以上(継続3年以上)優待券に+10枚(1,000円相当)長期保有特典として2月のみ追加贈呈

利用方法

  • 優待券は税込1,000円ごとの買い物に対し、1枚利用可
  • 2月末基準分は6月中旬発送、8月末分は12月中旬発送
  • 有効期限は2月分→12月31日、8月分→翌年6月30日まで

権利確定日と有効期限

基準日最終売買日(権利付き最終日)権利落ち日有効期限発送時期
2月末2月25日ごろ2月26日ごろ同年12月31日まで6月中旬ごろ
8月末8月27日ごろ8月28日ごろ翌年6月30日まで12月中旬ごろ

年によってカレンダーにより前後することがありますので、実際の権利付き最終日は都度確認が必要です。

会社情報

引用:ビッグカンパニー

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス株式会社(U.S.M.H.)は、毎日の買い物でよく使われるスーパーをたくさん運営している会社です。

東京を中心に、埼玉県や千葉県、神奈川県、茨城県、栃木県などの関東地方にお店を広げています。

2024年の時点では、全部で661店舗があり、マルエツというお店が308店、カスミが197店、マックスバリュ関東が30店、いなげやが131店あります。

いろいろなスーパーをグループで持っていることで、それぞれの特徴を生かしたお店づくりができるのが強みです。

この会社は、ただ食べ物を売るだけではなく、地域の人たちにとって「便利で安心できるお店」であることを大切にしています。

たとえば、値段の安さを重視したお店や、質のいい商品を集めたお店など、住んでいる場所やお客さんのニーズに合わせた工夫をしています。

また、近年では新しい取り組みにも力を入れています。

たとえば、お店の中でスマホを使って自分でバーコードを読み取って買い物ができる「スキャン&ゴー」や、自宅に商品を届けてくれるネットスーパーなどです。

これらは「イグニカ(IGNICA)」というブランドで展開されていて、お客さんにとってもっと便利になるように進められています。

お店の運営だけでなく、商品を運ぶための物流の仕組みにも力を入れています。

千葉県にある八千代グロサリーセンターという場所を活用し、商品をまとめて運びやすくしたり、無駄を減らしたりする工夫をしています。

会社としての売上は年々少しずつ伸びていて、2024年2月期には7,000億円を超えました。

これからも新しいサービスやお店づくりに力を入れ、もっと地域に必要とされる会社を目指しています。

また、デジタル技術を使って新しいビジネスを生み出すことにも挑戦していて、「スーパーの枠を超える」存在になることを目指しています。

このように、ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングスは、身近な買い物の場を支えるだけでなく、新しい時代に合ったサービスをどんどん取り入れている会社です。

将来性もあり、地域に根ざした企業として今後の活躍が期待されます。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)の株価は、過去20年間を振り返ると、全体としては下落傾向にあると言えます。

2015年から2018年頃までは1,400円を超える高値をつけたこともありましたが、その後は徐々に株価が下がり、現在は900円前後の水準にあります。

これは長期のチャートで見ても明らかで、右肩上がりとは言いがたい動きです。

こうした長期の値動きを見ると、「成長株」というよりも「安定株」「生活密着型ディフェンシブ銘柄」として位置づけたほうが正確です。

日々の買い物に使われるスーパーは景気にあまり左右されないため、極端な業績悪化にはなりにくい一方で、大きな成長や株価の急上昇も期待しづらい業種です。

実際、同社の事業内容や業績も、急成長というより「じわじわ改善型」といった傾向にあります。

指標面では、PERは高めで、利益に対して株価がやや割高に評価されている状況です。

これは、スーパー業界全体が薄利多売で利益率が高くないため、PERが割高になりがちという背景もあります。

PBRについては1倍を下回っており、資産価値と比べて株価が割安に見える状態です。

この点から見れば、事業の安定性は高いものの、投資家の成長期待はやや控えめであることがうかがえます。

また、自己資本比率も比較的高く、財務体質がしっかりしているのは好印象です。

ROE(自己資本利益率)は低めですが、これは安定した企業の特徴でもあります。

大きなリターンを狙うよりも、「倒れにくい企業」に投資したい人には向いているでしょう。

さらに、信用倍率も極端に偏っておらず、株式の需給バランスもおおむね良好です。

チャートを見ると、最近の株価は下げ止まり、反発の兆しも見られます。

ただし、過去数年間に何度も反発しては戻るという動きを繰り返しているため、テクニカル的には中期的な底打ち確認が必要です。

総じて、株価が上がり続けることを期待する銘柄ではなく、「安定した業種に長期投資したい」「優待や配当を楽しみながら保有したい」というニーズに合った銘柄です。

特に、配当や優待利回りが安定しており、現物株として持ち続けるにはちょうどよい性質があります。

そのため、「資産をゆっくり育てたい」「生活に役立つ企業を応援したい」といった長期的なスタンスで保有するには、一定の魅力があると評価できます。

株主優待にみる分析

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)は、株主優待がとても充実していて、特に日々の生活に直結する内容になっているのが大きな魅力です。

中でも注目すべきは、グループのスーパーで使える優待券を年に2回もらえる点です。

マルエツ、カスミ、マックスバリュ関東、そして最近グループ入りしたいなげやなど、関東圏に住んでいる人にとっては日常の買い物でそのまま使える「実用的な優待」と言えます。

優待券は100株の保有でも年間3,000円分(1回1,500円×2回)がもらえます。

しかも、1,000円(税込)の買い物ごとに100円券を1枚使える仕組みなので、普段の買い物で少しずつ無理なく使っていける点が嬉しいところです。

また、スーパーという業種の性質上、季節や景気に左右されにくく、生活必需品が中心なので、「優待が無駄になりにくい」という安心感もあります。

さらに、この会社の優待制度は「選べる」ことも特徴です。

店舗で使える優待券の代わりに、カレーやラーメン、梅干しやお米などの食品を選ぶこともできるので、近くに店舗がない人でも優待の恩恵をしっかり受けられるよう配慮されています。

とくにお米は2kgや5kgと実用的な量で、家計にやさしい内容です。食品優待は消え物(使ってなくなるもの)なので、保管場所を取らず、長期保有に向いていると感じます。

また、1,000株以上を長く保有すると「長期保有優遇」があり、さらに優待券が追加でもらえる仕組みも導入されています。

これは、会社が「短期で売り買いする投資家」よりも「会社を長く応援してくれる株主」を大切にしている姿勢の表れです。

優待目的で保有する人にとっては、こうした長期特典は嬉しいインセンティブになります。

もちろん、優待制度には「改悪リスク(制度の変更や廃止)」という面もあります。

しかし、U.S.M.Hはこれまでの優待内容を大きく変更せず、安定的に継続している実績があります。

さらに、優待内容が自社の事業としっかり結びついている(=自社スーパーで使える)ため、優待にかかるコストもコントロールしやすく、企業としても継続しやすい仕組みになっています。

このように、U.S.M.Hの株主優待は、日々の生活に根ざした実用的な内容で、しかも長期保有を前提とした設計がなされているため、長く持つほど得をしやすい仕組みです。

自分や家族の暮らしに密着した企業の株を持つという意味でも、安心感があり、「持ち続ける楽しみ」がある銘柄だと言えます。

総合評価

ユナイテッド・スーパーマーケット・ホールディングス(U.S.M.H)の株式は、全体として「じっくり長く持ちたい人向けの銘柄」と言えます。

もちろん、将来的に業績が大きく伸びて株価がぐんと上がるような展開は期待しにくいかもしれません。

でも、「下がりすぎない安心感」や「毎年の楽しみになる優待」があることで、長く付き合っていける企業だと感じます。

このように、U.S.M.Hは株価だけを見れば物足りなさもありますが、企業としての安定性、優待の魅力、そして配当とのバランスを考えると、家庭のなかに一つは持っておいてもいいような「生活密着型の資産」として、非常に相性がよい銘柄だと評価できます。

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