魚喜[2683]株情報(株主優待・配当・おすすめ情報)

魚喜[2683]は、全国で鮮魚店や寿司店を運営している会社です。

株価は大きく上がったり下がったりするタイプではなく、安定して推移してきました。

そのため、短期間で大きな利益をねらう投資にはあまり向きません。

しかし、株主優待や配当を合わせた総合利回りは比較的高く、特に近くに店舗がある人にとっては使いやすい内容になっています。

優待は日々の食事や買い物に役立つため、長く持つことでじわじわと投資のメリットを感じられる銘柄です。

安定と生活の還元を重視する人には魅力的な選択肢と言えるでしょう。

目次

株式情報

魚喜[2683]東証ST
時価総額
約26.7億円

株価 1,044
※更新:2025年7月30日

魚喜[2683]30年株価チャート

30年チャートを掲載

割安度安全度値動き傾向
PERPBR自己資本比率ROE信用倍率
65.7倍3.19倍38%3.6%0倍
優待&配当
総合利回り配当利回り優待利回り権利確定月優待最低取得額
2.85%0.95%1.9%8月104,400円
編集部おすすめ度理由
派手な株価上昇は見込みにくいものの、安定した業績と生活に直結する株主優待が魅力の銘柄です。優待は鮮魚店や寿司店で利用でき、配当と合わせた総合利回りは比較的高めです。特に近隣に店舗がある人にとっては長期保有の価値が高く、生活費の節約にもつながります。一方で、値上がり益を狙う投資や店舗利用が難しい地域の人には向きにくい面もあります。総合的には、安定と優待を重視する長期投資家向けのバランス型銘柄といえるでしょう。

株主優待情報

株主優待の内容

下表は「保有株数」と「保有期間」に応じた基本の優待品です。

優待品は事前の申し込みにより、指定の変更可能商品に差し替えることができます。

保有株数継続保有期間優待品(基本)備考
100株以上3年未満オリジナルカレーセット(2個)変更可能(食事券2,000円分など)
500株以上3年未満漬け魚セット変更可能(食事券5,000円分など)
1,000株以上3年未満ボイルズワイガニ変更可能(食事券10,000円分など)
100株以上3年以上オリジナルカレーセット(2個)変更可能(食事券2,000円分など)
500株以上3年以上漬け魚セット変更可能(食事券5,000円分など)
1,000株以上3年以上ボイルズワイガニ変更可能(食事券10,000円分など)
100株以上5年以上漬け魚セット変更可能(食事券5,000円分、日本酒300ml×2本、塩数の子1,000個限定抽選など)
500株以上5年以上漬け魚セット同上
1,000株以上5年以上ボイルズワイガニ変更可能(食事券10,000円分、日本酒1.8L×2本など)

変更できる優待品のラインナップ(2024年4月時点)

【オリジナルカレーセットから変更できる商品】

  • 自社運営の飲食店で使える食事券(2,000円相当)
  • 自社オンラインショップで使えるクーポン(2,000円相当)

【漬け魚セットから変更できる商品】

  • 自社運営の飲食店で使える食事券(5,000円相当)
  • 自社オンラインショップで使えるクーポン(5,000円相当)
  • 自社オリジナル日本酒「喜知」と「天禄」のセット(各300ml)
  • 塩数の子(1,000個限定・抽選)

【ボイルズワイガニから変更できる商品】

  • 自社オリジナル日本酒「喜知」と「天禄」のセット(各1,800ml)
  • 自社運営の飲食店で使える食事券(10,000円相当)
  • 自社オンラインショップで使えるクーポン(10,000円相当)

権利確定日と有効期限

  • 権利確定日:毎年8月末日
  • 継続保有要件:2月末日および8月末日の両方で100株以上を保有していることを、所定期間継続
  • 優待案内発送:9月上旬頃
  • 変更申込期間:9月中旬〜下旬
  • 優待品発送:11月下旬〜12月初旬

会社情報

引用:魚喜

株式会社魚喜は、1971年に創業し、1985年に会社として法人化されました。

2002年には株式を上場し、現在は東証スタンダード市場に上場しています。

本社は神奈川県藤沢市にあり、鮮魚小売と回転寿司などの外食事業を中心に展開しています。

グループは株式会社魚喜と、子会社1社で構成されています。

主な事業は、デパートやスーパーに入っている鮮魚専門店の運営、持ち帰り寿司や回転寿司の飲食事業、さらに不動産の賃貸や管理も行っています。

店舗は全国に約46店舗あり、その内訳は鮮魚店が約38店舗、回転寿司などの飲食店が7店舗、お持ち帰り専門店が1店舗です。

関東を中心に、中部や中国地方にも展開しています。

魚喜は鮮度や品質にこだわった魚を提供し、「魚を選ぶ楽しさ」を感じてもらえるような店づくりを大切にしています。

昔ながらの魚屋のイメージを一新し、都会的で清潔感のある店舗づくりにも力を入れています。

また、地域や環境への配慮も行っており、自社指定の寿司米を生産する農家と協力し、日本酒や米を使った商品開発にも取り組んでいます。

社員が田植えや収穫などの体験を通して、商品の魅力を深く理解し、お客様に伝える活動も行っています。

近年ではオンライン販売にも力を入れており、「UOKIオンラインショップ」を通じて、うなぎやからすみ、あわびなどの高級食材や加工品を全国に届けています。

SNSや動画配信を活用しながら、新たな販路の開拓やブランドの発信にも取り組んでいます。

売上はおよそ100億円規模ですが、ここ10年ほどはやや減少傾向にあります。

現在は利益の改善や新しい事業への挑戦を進めており、地域密着型で成長を目指す姿勢がうかがえます。

大手企業のような規模はありませんが、鮮魚にこだわった高品質な商品と親しみやすい経営姿勢で、着実にファンを増やしている会社です。

編集部からのおすすめ情報

編集部のおすすめ:

株式情報にみる分析

魚喜の株価は、長期で見ると大きな成長局面が限られています。

30年チャートを振り返ると、一時的な上昇局面はありましたが、その後は長く横ばいか緩やかな下落基調を続けています。

つまり、市場全体が右肩上がりの時期であっても、株価が大きく伸びるタイプの企業ではありませんでした。

この背景には、事業の性質と成長戦略の違いがあります。

魚喜は鮮魚や寿司を中心とした食品小売・外食事業を手がけており、景気や流行の変化による急成長を狙う業種ではありません。

業態は安定しており、大きな失敗もしにくい一方で、爆発的な成長もしにくい構造です。

また、新規出店や事業拡大は比較的慎重で、既存店舗の維持や質の向上を重視しています。

財務面は堅実で、倒産や急激な業績悪化のリスクは低いと考えられます。

しかし、成長スピードは穏やかで、株価上昇の原動力が限られるため、長期保有による値上がり益は過度に期待できません。

そのため、投資家にとっての魅力は、株価の値動きよりも、安定した経営基盤と優待・配当といった総合的なリターンにあります。

一方で、食品業界は競争が激しく、特に鮮魚分野は原材料価格の変動を受けやすいという特徴があります。

仕入れ価格や人件費の上昇は直接的に利益を圧迫します。

こうした環境変化に迅速に対応するためには、仕入れルートの工夫や付加価値商品の開発が欠かせません。

魚喜は一定の取り組みをしていますが、大手競合と比べるとブランド力や発信力ではやや弱い面があります。

投資のスタンスとしては、短期的な値動きを狙うのではなく、優待や配当を含めた総合利回りを目的とした長期保有が向いています。

特に株価が割安な水準にあるときに購入すれば、利回りを高められる可能性があります。

また、景気後退局面でも極端な業績悪化は起こりにくい業種のため、ポートフォリオの安定性を高める補完的な役割も担えます。

総合的に判断すると、魚喜は「成長性は控えめだが安定感のある銘柄」と位置づけられます。

株価の大幅な上昇は期待しにくいものの、優待や配当を楽しみながらじっくり持つことで、安定的なリターンを得られる可能性があります。

長期投資家にとっては、ポートフォリオの守りの部分を担う存在になり得るでしょう。

株主優待にみる分析

魚喜の株主優待は、自社やグループ店舗で使える優待券がもらえる内容になっており、長期保有の株主にとっては生活に密着した価値を持つ特典です。

鮮魚店や寿司店で使えるため、日常の買い物や外食の一部をカバーできるのは魅力的です。

また、優待券は比較的利用しやすく、地域密着型の事業を行っている魚喜らしい設計になっています。

長期的な視点で見ると、この優待は単なるお得感にとどまらず、投資の回収期間を短くする効果があります。

配当と組み合わせた総合利回りは、同業他社と比べても高めの部類に入り、特に優待を重視する個人投資家にとっては十分に保有動機となります。

これは、株価の大幅な値上がりが期待しにくい銘柄にとって重要な魅力であり、優待の存在が投資継続の大きな理由になるでしょう。

さらに、魚喜の優待は利用できる店舗が実店舗中心であり、株主が自社の商品やサービスを直接体験できる形になっています。

これはブランド理解やファン化を促す効果があり、企業にとっても株主にとってもプラスに働きます。

こうした「企業と株主の接点」がある優待は、単なる金券や商品送付よりも満足度が高く、長期保有を後押しします。

一方で、優待の有効性は地域性にも左右されます。

首都圏や主要都市の近くに店舗がある人にとっては使いやすいですが、地方に住んでいる株主にとっては使いづらい場合があります。

この点は、全国展開している大手チェーンの優待と比べると利便性が劣る面です。

そのため、優待の価値は居住地によって評価が分かれる可能性があります。

また、食品業界の優待は原材料価格や経営環境によって見直されることがあります。

今後も同水準の優待が継続される保証はありませんが、現状の経営規模や安定性を踏まえると、すぐに廃止される可能性は低いと考えられます。

むしろ、株主との関係を重視する企業姿勢から見て、優待の維持は中長期的に続く可能性が高いでしょう。

投資家としては、株価が下がったタイミングで買い増しし、優待と配当を組み合わせた利回りを最大化する戦略が有効です。

特に、長期保有で生活費の一部を優待で補うという発想は、株価の値上がり益を重視しない堅実な投資方針に合っています。

総合的に見ると、魚喜の優待は成長性の高い企業の株価上昇を狙う投資には向きませんが、安定した生活還元型の投資を求める人に適しています。

配当と優待を合わせた総合利回りは魅力的で、特に近隣に店舗がある株主にとっては長期保有の大きな動機になります。

おすすめ度は、優待を重視する投資家に限定すれば比較的高めですが、居住地域によって評価が分かれるため、全体としてはバランス型の魅力を持った優待と言えるでしょう。

総合評価

魚喜は株価上昇益よりも安定的な優待・配当の享受を目的とした投資に適しています。

守りを重視する長期投資家のポートフォリオにおいて、安定性と生活還元の役割を果たす存在です。

派手な成長は見込めないものの、安定と優待を求める人にとっては有効な選択肢になるでしょう。

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