インターメスティック[262A]は、メガネブランド「Zoff(ゾフ)」を展開するアイウェア専門の小売企業です。
上場後は注目を集めつつも、株価はまだ落ち着かず揺れ動く場面が続いており、長期投資家としては「今どう見るべきか」を判断するのが少し難しい銘柄でもあります。
さらに株主優待は“展示会への抽選招待”という少し珍しい内容で、他の小売企業とはまったく違うアプローチを取っている点も気になるところです。
今回は、そうした「評価が分かれやすい」インターメスティックについて、長期保有・優待活用の視点からわかりやすく整理しました。
チャートの流れや優待のメリット・注意点まで、投資判断に必要なポイントをまとめていますので、気になっていた方はぜひ続きをチェックしてみてください。
株式情報
| インターメスティック[262A] | 東証P |
| 時価総額 615億円 |
株価 2,010 円
更新:2025年12月5日終値
![インターメスティック[262A] 5年株価チャート](https://kabulife.jp/wp/wp-content/uploads/2025/12/262A-20251205.png)
5年チャートを掲載
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 15.2倍 | 2.36倍 | 66.2% | 15.2% | 1,306倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 2.19% | 2.19% | 0.0%(展示会招待のため目安) | 12月 | 201,000円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 成長性とブランド力は魅力だが、優待内容や値動きの荒さもあり「やや様子見」の中立評価です。 アイウェア市場でのポジション強化や店舗拡大が期待できる一方、上場から間もないこともあり株価はまだ安定していません。 優待は展示会招待のみで金銭的メリットが小さく、優待目当ての長期保有には物足りなさも感じます。 「Zoffが好きで事業も応援したい」というファン投資家向けの銘柄といえるでしょう。 |
株主優待情報
株主優待の内容
インターメスティックの株主優待は、2024年12月末時点で100株以上保有している株主を対象とした自社展示会への招待(抽選制)です。 :contentReference[oaicite:2]{index=2}
| 保有株数 | 優待内容 |
| 100株以上 | TOKYO SHOWCASE 2025 SS “EYE LOVE SUNGLASSES” への招待(抽選100名程度) 新商品の展示・体験、フォトスポット、お土産としてサングラス1本を選択し後日郵送 |
会場は東京・表参道の本社ショールームで、Zoffの新作サングラスやコラボモデルをいち早くチェックできるイベントになっています。
参加できればサングラス1本がもらえるため、実質的には「サングラスプレゼント+展示会体験」のような内容です。
ただし、招待人数には上限があり、申し込みが100名を超えた場合は抽選になる点には注意が必要です。
権利確定日と有効期限
優待の権利確定月は12月末です。
12月末時点で100株以上を保有し、株主名簿に記載されていることが条件となります。
展示会の開催は翌年4月頃、申し込み期限は3月下旬までとされており、その期間内に専用フォームからエントリーする必要があります。
なお、現時点では「次回以降の株主優待については未定」とされており、2025年以降も同じ内容で続くかどうかはまだ分かりません。
会社情報

インターメスティック株式会社は、東京・青山に本社を置くアイウェア専門企業です。
メガネブランド「Zoff」を中心に、メガネフレームやサングラス、レンズ、関連アクセサリーの企画・製造・販売を一貫して行うビジネスモデルを採用しています。
1993年に設立され、2001年に下北沢に1号店をオープンしてから、低価格でおしゃれなメガネの先駆けとして一気に店舗網を広げてきました。
現在は日本全国で「Zoff」ブランドの店舗を約300店舗以上展開しており、ショッピングセンターや駅ビル、ファッションビルなど、日常の買い物ついでに立ち寄りやすい立地を中心に出店しています。
さらに、2025年には「メガネスーパー」を展開するビジョナリーホールディングスグループを買収し、グループ全体の店舗数は国内だけで600店舗を超える規模となる見込みです。
海外でも、アジアを中心に「Zoff」ブランドを展開しており、香港やシンガポールなどで店舗を構えています。
事業の特徴は、アパレル業界で一般的なSPAモデルをメガネ業界に持ち込んだ点です。
自社で企画したフレームやレンズを自社店舗で販売することで、中間マージンを抑えながら、トレンドを取り入れた商品を比較的手ごろな価格で提供できる仕組みになっています。
代表的な商品としては、軽くて壊れにくい「Zoff SMART」シリーズや、ブルーライトカットの「Zoff PC」、紫外線対策に特化したサングラスシリーズなどがあり、ライフスタイルや用途に応じた多彩なラインナップを展開しています。
また、ディズニー作品や人気アパレルブランドとのコラボレーションにも積極的で、ファッション性の高いメガネを求める若い世代からも支持を集めています。
最近では、Snow Manの目黒蓮さんをグローバルブランドアンバサダーに起用したテレビCMを展開するなど、認知度を高めるマーケティングにも力を入れています。
財務面では、自己資本比率が高く、借金に頼りすぎない比較的健全なバランスシートを維持している点も特徴です。
今後は、Zoffのさらなる出店拡大に加え、メガネスーパーなどグループブランドとの相乗効果を生かしながら、メガネとコンタクトレンズ、サングラスを組み合わせた総合アイウェアグループとしての成長が期待されています。
私たちの生活に身近な「メガネ」を通じて、視力の補正だけでなく、ファッションや紫外線対策など、さまざまなニーズに応える企業といえるでしょう。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報にみる分析
インターメスティックの株価水準を長期投資の目線で眺めると、「成長株としての期待」と「すでにある程度織り込まれたバリュエーション」のせめぎ合いにあるように感じます。
PERは同業他社と比べて極端に割高というほどではないものの、決してバーゲンセールという水準でもなく、ブランド力や今後の出店余地といった成長シナリオをある程度評価した価格帯です。
PBRもやや高めで、純資産に対して市場がしっかりプレミアムを乗せている状況です。
一方で、自己資本比率は高く、ROEも一定水準を維持しており、収益性と財務のバランスは悪くありません。
小売業としては比較的高い利益率を確保できていることから、ビジネスモデル自体はうまく機能しているといえます。
ただし、信用倍率が非常に高く、信用買いに偏りが見られる点は注意ポイントです。
短期的には需給要因で株価が上下しやすく、好材料が出たときに一気に買いが殺到し、その反動で大きく下げるといった値動きも起こりやすい状態と考えられます。
実際、上場後のチャートも、一度高値をつけてから急落し、その後も戻りと押し目を繰り返すような動きになっており、5年チャート全体で見ると、まだ安定した右肩上がりとは言いがたい段階です。
長期保有を前提に考えると、配当利回りはそこまで高くなく、「配当だけで報われる」タイプのディフェンシブ銘柄ではありません。
どちらかというと、Zoffブランドの成長や国内外での出店拡大、メガネスーパー買収によるシナジーが着実に収益に結びついていくかどうかを見守りながら、腰を据えて付き合う成長株寄りのポジションになります。
その意味で、現状の評価は「積極的に買い増したいお買い得水準」ではなく、「成長ストーリーに共感できるなら押し目で少しずつ拾う」くらいがちょうど良い印象です。
倒産リスクや財務不安は低い一方で、株価が業績以上のスピードで走りすぎると、調整もそれなりに大きくなる可能性があります。
長期投資家としては、メガネ市場全体の競争環境や出店ペース、既存店売上の推移などをチェックしつつ、焦らず時間をかけて判断していきたい銘柄です。
総じて、株式情報から見ると「攻めと守りのバランスは悪くないが、現時点では中立〜やや割高寄り」であり、ポートフォリオの主役というよりはサテライト的に組み入れるイメージがしっくりきます。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待投資家の目線でインターメスティックを見ると、評価はどうしても厳しめになります。
現在の株主優待は「自社展示会への招待(抽選)」のみで、金券や割引券といった分かりやすい経済的メリットはありません。
さらに、参加できるのは抽選で選ばれた一部の株主に限られ、会場も東京・表参道となっているため、地方在住の投資家にとっては実質的に利用ハードルがかなり高い内容です。
イベント自体は新作サングラスの体験やフォトスポット、お土産としてサングラス1本のプレゼントなど、Zoffファンにとっては魅力的な内容になっています。
実際に参加した株主のレポートを見ると、サングラス1本がもらえる点に満足感を覚える声もあり、「メガネ好き・Zoff好き」にとっては楽しい1日になりそうです。
しかし、「優待利回り」という観点で見ると、プレゼント品の金額換算も難しく、誰もが平等に受け取れるわけでもないため、どうしても評価しづらい制度です。
優待の継続性についても、現時点で「次回以降は未定」とされており、長期保有を前提とした安定した優待とは言いにくい状況です。
言い換えると、インターメスティックは「優待が魅力だから買う銘柄」ではなく、「会社やブランドが好きで、その一環として展示会に行けたらラッキー」と考えられる人向けの銘柄です。
長期的な視点で見ると、今後優待内容が拡充される可能性もゼロではありません。
同業他社のJINSがかつてメガネ券優待で人気を集めたように、Zoffでも将来的に割引券や商品券など、より分かりやすい形の優待が導入される展開も考えられます。
ただ、それを期待して現在の水準から買いに向かうのは、やや希望的観測が強いスタンスになってしまいます。
現状の優待だけで判断すると、首都圏在住でZoffが大好き、展示会にも行ってみたいという人にとっては「楽しみとしての価値」は十分ありますが、一般的な優待投資家にとっては、他の高利回り銘柄と比べて魅力が見劣りするのが正直なところです。
また、最低取得額が約20万円と決して安くない水準であることも考えると、「優待目当て単体」でエントリーする銘柄とは言いづらいです。
総合的に見ると、優待面からのおすすめ度は「ファンならアリ、利回り重視なら慎重に」という評価になります。
長期で持つにしても、優待だけでなく事業の成長やブランドの拡大など、企業全体を応援する気持ちがあるかどうかが大切なポイントになりそうです。
総合評価
株式情報と優待内容を総合すると、インターメスティックは「成長性のあるブランド株だが、優待投資としては中立」という位置づけになります。
財務体質や収益性は悪くなく、メガネスーパー買収を含めた成長ストーリーも描きやすい一方で、株価はすでに一定の期待を織り込んでおり、配当・優待の両面から見た利回りは控えめです。
優待も現時点では展示会招待のみで、人をかなり選ぶ内容になっているため、「優待利回りでガッチリ元を取りたい」というタイプの投資家には向きません。
逆に、Zoffブランドが好きで、メガネを通じたライフスタイル提案という世界観にも共感できる人にとっては、展示会参加やサングラスプレゼントを含めて楽しみながら長期で応援できる銘柄です。
ポートフォリオの中心というより、「好きなブランド枠」「成長期待枠」として少量を持ち、事業の進捗や優待方針の変化を見守りながら付き合っていくのが現実的なスタンスだと考えます。
今後、優待内容の拡充や配当方針の強化が見えてくれば、評価を引き上げる余地は十分にある銘柄です。
現時点では、「無理に飛びつく必要はないが、ウォッチリストには入れておきたい一社」として位置づけておくのが良いでしょう。
