フォーサイド[2330]は、電子書籍やクレーンゲーム景品、AI関連などを幅広く手がける会社です。
株主優待では、電子書籍サービス「モビぶっく」で使えるポイントがもらえます。
ただし30年チャートで見ると、過去の高値から長い時間がたっても戻れていない時期が長く、長期の安心感は強くありません。
この記事では、株式情報と優待情報をもとに、長期保有の目線で「どんな付き合い方が合うか」をやさしく整理します。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 約23.9倍 | 約2.43倍 | 約70.1% | 約3.14% | 0.00倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約2.98% | 0% | 約2.98% | 12月 | 16,800円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 優待でモビぶっくのポイントがもらえる“楽しみやすい銘柄”です。ですが30年チャートでは長期低迷が目立ち、配当もないため、長期の安心感は高くありません。長期保有なら主力にせず、電子書籍を使う人が100株など少額で優待を楽しみつつ、決算で成長の実績を確認しながら付き合うのが現実的です。 |
株主優待情報
フォーサイドの株主優待は、電子書籍販売サービス「モビぶっく」で使える株主優待ポイントです。
ポイントは保有株数に応じて増えていく仕組みで、読書する人にはわかりやすい優待です。
| 株主優待(モビぶっくで使えるポイント) | |
| 保有株数 | 優待内容 |
| 100株以上 | 500ポイント |
| 500株以上 | 1,000ポイント |
| 1,000株以上 | 2,000ポイント |
| 2,000株以上 | 3,000ポイント |
| 3,000株以上 | 4,000ポイント |
| 4,000株以上 | 5,000ポイント |
| 5,000株以上 | 10,000ポイント |
利用には「モビぶっく」の会員登録が必要です。
株主優待の内容
優待は「現金」ではなく、モビぶっく内で使えるポイントです。
読みたい本がある人なら、毎年の“読書代”の足しになって満足度が出やすいです。
逆に、電子書籍を普段使わない人だと、ポイントが眠ってしまい「結局使わなかった」となりやすいので注意です。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月です。
12月末の権利付き最終日までに株を持っていると、株主名簿に載りやすくなります。
ポイントの付与時期や細かな期限は年度で変わることがあるので、受け取った案内と公式発表の確認が安心です。
会社情報

フォーサイドは、いろいろな事業を「子会社の集合体」として運営する持株会社です。
本社は東京都中央区の日本橋エリアにあり、設立は2000年です。
会社の役割は、子会社の方針をまとめたり、お金の配分や新しい投資を考えたりする“司令塔”に近いイメージです。
グループの中心のひとつが、電子書籍配信サイト「モビぶっく」の運営です。
モビぶっくはスマホやPCで読める電子書籍サービスで、株主優待のポイントもここで使えます。
もうひとつ分かりやすいのが、クレーンゲームなどで見かける景品を企画して作る「プライズ事業」です。
景品は流行りのキャラクターや人気コンテンツと相性がよく、当たると売上が伸びやすい反面、流行りが外れると厳しくなりやすい面もあります。
さらに最近は、AIを使った仕事の効率化ツールの開発や、AI開発向けのGPUサーバー販売など、AI関連にも取り組んでいます。
ただ、AIは言葉としては強い一方で、どれだけ利益につながるかは会社ごとに差が出やすい分野です。
フォーサイドの場合も、何が主力として育つかは“これからの実績”を見て判断するのが現実的です。
まとめると、フォーサイドは「電子書籍」「景品」「AI」などを幅広く持っている会社ですが、強い一本柱で安定しているというより、当たり外れが出やすい構造です。
だからこそ、長期で持つなら“会社の方向性がブレていないか”を年に数回チェックする姿勢が大事になります。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
30年チャートで見ると、フォーサイドは「一度大きく上がったあと、長い期間戻れていない」形がはっきりしています。
このタイプの銘柄は、長期保有で“いつか戻るはず”と考えるほど、時間だけが過ぎてしまうことがよくあります。
だから長期投資の視点では、まず「株価の思い出」ではなく「いまの稼ぐ力」が強いかどうかを見るのが大事です。
指標面では、自己資本比率が高めに見えるので、見た目の倒れにくさは一定あります。
ただし、ROEが高いとは言いにくく、会社が持っているお金や資産を使って大きく利益を増やしている感じは強くありません。
この状態だと、長期で持ったときに「配当でじわじわ増える」「利益成長で株価が上がる」という王道ルートが取りにくくなります。
また、配当が出ていない点は長期投資ではかなり重要で、持っている間の“待ち代”が基本的に優待だけになります。
優待があるのは良いのですが、優待は会社の方針ひとつで内容が変わることもあり、配当よりブレやすいのが現実です。
さらに事業の中身が「電子書籍」「景品」「AI」など幅広いぶん、勝ち筋がはっきり一本に定まりづらいところがあります。
幅広いのは強みにもなりますが、長期投資では“何で勝つ会社なのか”が見えにくいと、評価が上がりにくいです。
信用倍率は売り残がほぼなく数字が0.00倍の表示で、需給の読みは難しいですが、長期ではここを主材料にしなくて大丈夫です。
結論として、株式情報から見た長期のおすすめ度は高くありません。
買うなら“将来の成長ストーリーが本当に利益につながるか”を決算で確認しながら、小さく持つのが現実的です。
長期の主力として安心して積み上げるより、テーマが当たったときの上振れを少し狙う「サブ枠」寄りの銘柄だと思います。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
優待の目線で見ると、フォーサイドは意外と分かりやすいです。
100株で500ポイントと、最低取得額が小さめなので「まず試す」がやりやすいのは良い点です。
優待利回りは、100株の枠だけを見ると体感として悪くありません。
ただし大事なのは、あなたがモビぶっくで本当に毎年ポイントを使い切れるかです。
電子書籍を読む習慣がある人なら、優待はそのまま家計の節約になります。
一方で読書習慣がない人だと、ポイントは“もらった気分”だけで終わってしまいがちです。
また、優待は会社にとって「宣伝」と「ファン作り」の意味合いが強いので、採算が合わないと判断されると見直しが入ることがあります。
だから長期で優待を目的にするなら、毎年のIRや優待ページで「継続の意思」が見えるかをチェックしたいです。
この銘柄は配当がない分、優待の存在感が大きいので、もし優待が弱くなると魅力が一気に落ちやすいです。
逆に言うと、優待をちゃんと使える人に限っては、少額で楽しみながら会社を観察できる銘柄とも言えます。
優待だけで見たおすすめ度は「条件付きで普通」です。
条件とは、電子書籍を使う人で、かつ投資金額を大きくしすぎないことです。
長期保有で“優待を楽しむ”という目的なら、100株〜少額の範囲で付き合うのが一番きれいにハマります。
総括
フォーサイドは、優待という「分かりやすい楽しみ」がある一方で、長期の株価推移がかなり厳しく、安心して主力にするタイプではありません。
自己資本比率は高めでも、利益の伸びが見えにくく、配当がないことで長期の“待ち代”が小さい点がネックです。
だから結論は、長期投資の王道である「配当を積み上げながら安心して持つ」よりも、「優待を使いながら小さく観察する」銘柄です。
電子書籍をよく読む人なら、100株で優待を毎年使うだけでも満足度が出やすいです。
一方で、優待を使わない人や、安定配当を重視する人には向きにくいので、買う前に生活スタイルと目的を合わせるのが大切です。
総合おすすめ度は5段階で1.5として、資産の中心ではなく“楽しみ枠”での検討が無難だと思います。

