博展[2173]は、展示会やイベントなど「体験の場」をつくって、企業のファンを増やす会社です。
株価の30年チャートは、長い停滞を超えて、ここ数年は上向きの流れがはっきりしています。
株主優待はJCBギフトカードが中心で、半年以上の保有が条件なので、長期投資と相性が良い設計です。
この記事では、最新の株式データ、優待内容、会社の特徴をまとめたうえで、長期保有目線のおすすめ度をやさしく解説します。
株式情報
| 割安度 | 安全度 | 値動き傾向 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 8.81倍 | 3.21倍 | 42.5% | 33.32% | 7.00倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 約4.00% | 2.83% | 約1.17% | 12月 | 85,700円 |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| チャートは上向きで、長期保有で配当と優待を受け取りやすい一方、事業が景気の影響を受けやすく値動きも大きめなので「守り一辺倒」ではない銘柄です。上がる局面では強いですが、イベント需要が弱い時期は業績も株価も振れやすいので、買い増しは焦らず分散が安心です。 |
株主優待情報
博展の株主優待は、「JCBギフトカード」と「体験コンテンツ(抽選)」が柱です。
株主優待の内容
| 必要株数 | 継続保有 | 優待内容 |
| 100株以上 | 半年以上 | JCBギフトカード 1,000円分 |
| 1,000株以上 | 半年以上 | JCBギフトカード 1,000円分 |
| 1,000株以上 | 1年以上 | JCBギフトカード 2,000円分 + 体験コンテンツ(抽選) |
| 1,000株以上 | 3年以上 | JCBギフトカード 3,000円分 + 体験コンテンツ(抽選) |
「体験コンテンツ」は、過去例として自社工場でのイベント「HAKUTEN OPEN STUDIO」への招待などが紹介されています。
権利確定日と有効期限
権利確定月は12月です。
基準日は12月31日で、株主名簿に載る必要があります。
半年以上の継続保有は、6月末と12月末の名簿に同じ株主番号で連続して載ることが目安です。
JCBギフトカード自体は金券なので、会社側が決める「有効期限」は基本ありません(店舗側の利用ルールに従います)。
発送時期の目安は、翌年3月上旬ごろに株主総会の招集通知などと同封で届く形が案内されています。
会社情報

博展は、展示会やイベント、ショールームのような「人が集まる場」をつくり、企業のメッセージをわかりやすく伝える会社です。
たとえば新商品を発表する展示会なら、ブースの見た目だけでなく、来場者が体験できる流れや、会場の案内、映像の演出までまとめて設計します。
会社の公式情報では、自分たちの事業領域を「Experience Marketing(体験型のマーケティング)」と呼んでいます。
これは、広告の文章や画像だけで伝えるのではなく、実際に触れたり見たり参加したりして、相手の心が動く体験をつくる考え方です。
拠点は東京の本社を中心に、制作スタジオ(T-BASE、E-BASE)や西日本の事業所などがあり、企画だけでなく「つくる力」も持っているのが特徴です。
社員数は連結で500人規模で、いろいろな業界の企業と取引していると説明されています。
この仕事は、景気が良い時は企業が展示会やイベントにお金を使いやすくなるので追い風になりやすいです。
反対に、景気が悪い時や、企業が宣伝費を減らす時は、案件が減ったり延期になったりしやすい面もあります。
だからこそ博展は、イベントだけに偏らず、常設のショールームや企業の空間づくり、デジタルも組み合わせた提案など、仕事の幅を広げています。
中学生向けに一言でまとめるなら、「会社が伝えたいことを、体験できる形にして、人の心に残るようにする会社」です。
ものを売る会社ではなく、企業の“伝え方”をつくる会社なので、景気や流行の変化に合わせて仕事の形を変えていけるかが大事になります。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
博展を長期で見ると、いまのチャートは「上に向かう力が強い」状態に見えます。
特にここ数年は、高値と安値がじわじわ切り上がり、最後は上に抜ける動きになっていて、流れとしては良いです。
こういう銘柄は、短期の上下に振り回されるより、景気の波をまたぎながら持つ方がリターンにつながりやすいです。
一方で、事業の性質として「企業の広告費やイベント予算」に左右されやすいのも事実です。
景気が弱いと、企業はまず“使うお金”を抑えるので、イベント関連は真っ先にブレーキがかかりやすいです。
つまり、長期で持つなら「良い時は強いけれど、悪い時は想像以上に冷える」ことを前提にするのが大切です。
財務面では、自己資本比率が極端に低いわけではなく、ROEも高めに出ているので、稼ぐ力自体は強い部類に入ります。
ただし、こうした数字は景気の波で動きやすく、いつも同じ強さで続くとは限りません。
また、信用倍率が高めなので、相場が崩れるときは信用買いの投げ売りが出て、下げが速くなるリスクもあります。
だからこそ買い方としては、上がっているからといって一気に大きく入るより、時期を分けて少しずつ集める方が安心です。
長期投資の目線では、企業が「体験型のマーケティング」という伸びやすい分野で存在感を出している点はプラスです。
展示会やイベントは古い産業に見えますが、デジタル時代ほど“リアル体験”の価値が上がる場面もあり、強みが活きやすいです。
総合すると、長期でのおすすめ度は「中くらいからやや上」で、ポートフォリオの成長枠として面白い一方、景気後退局面の耐久力もセットで見ておきたい銘柄です。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
博展の優待は、いわゆる“生活で使える金券”なので、優待としてのわかりやすさが強みです。
JCBギフトカードは使えるお店が多く、家計の助けになりやすいので、受け取った後に困りにくいタイプです。
さらに大事なのは、半年以上の継続保有が条件になっていて、短期の優待取りがしにくい設計になっている点です。
これは長期保有の投資家にとってはむしろ都合が良く、優待が“安定しやすい形”になりやすいです。
また、1,000株以上で保有期間が長くなると、金額が増えるだけでなく「体験コンテンツ(抽選)」もついてきます。
この体験コンテンツは、会社の強みである“ものづくりの現場”を見せる企画が例として出ていて、ファンづくりの狙いがはっきりしています。
優待投資の観点では、こういう「自社の強みと優待がつながっている」会社は、急にやめにくい傾向があり、継続性の面で好印象です。
一方で、100株の優待額は1,000円分なので、優待だけで見た“お得さ”は派手ではありません。
ただ、配当も合わせると、受け取れるリターンはそれなりに厚みが出ます。
そして優待が届く時期が3月上旬ごろと案内されており、毎年の楽しみとして予定が立てやすい点も良いところです。
長期で優待を活用するなら、基本は100株でコツコツでも良いですし、事業が好きで応援したい人は1,000株以上で“長期特典”を狙う選択肢もあります。
ただし1,000株は投資金額が大きくなるので、家計に無理のない範囲で、分散を崩さないことが前提です。
総合すると、優待おすすめ度は「しっかり長期保有する人ほど良い」で、優待を生活に取り込みながら、会社の成長も一緒に見ていくスタイルと相性が良いです。
総合評価
博展は、チャートの流れは上向きで、配当と優待もあり、長期でじわっと持つ楽しみがある銘柄です。
ただし事業が景気の影響を受けやすく、株価の波もそれなりに大きいので、「守りの優待株」というより「成長も狙える優待株」として見るのがしっくりきます。
おすすめ度は5段階で3で、買うなら一括よりも時期を分けて、無理なく長期で付き合うのが安心です。

