リンクアンドモチベーション[2170]は、会社の「人と組織」の悩みを見える化して、強いチームづくりを支援する会社です。
株価は過去に大きく動いた時期もありますが、いまは落ち着いたレンジで推移しているように見えます。
株主優待はデジタルギフトで、交換先が多く、長く持つほど金額が増える設計です。
短期の値幅よりも、事業の成長と優待・配当をじっくり受け取りたい人に向く銘柄として、ポイントを分かりやすくまとめます。
株式情報
| リンクアンドモチベーション[2170] | 東証PRM |
| 時価総額 583.53億円 |
株価 526 円
更新:2026年1月9日終値

30年チャートを掲載
| 割安度 | 安全度 | 需給 | ||
| PER | PBR | 自己資本比率 | ROE | 信用倍率 |
| 14.57倍 | 3.90倍 | 34.0% | 34.41% | 0.28倍 |
| 優待&配当 | ||||
| 総合利回り | 配当利回り | 優待利回り | 権利確定月 | 優待最低取得額 |
| 3.99% | 3.04% | 0.95% | 6月・12月 | 526,000円(1,000株) |
| 編集部おすすめ度 | 理由 |
| 人的資本(人と組織)という長く需要が続きやすいテーマに強みがある銘柄です。40年チャートでは現在レンジ推移に見えるため、長期では業績の積み上げと株主還元の継続を重視したいところです。優待は年2回のデジタルギフトで、継続保有で増えるため長期投資と相性が良く、総合評価は3.5です。 |
株主優待情報

リンクアンドモチベーションの株主優待は、年2回(6月・12月)もらえる「デジタルギフト」です。
電子マネーや各種ポイント、QUOカード系などに交換できるため、いわゆる「使い切れない優待」になりにくいのが強みです。
株主優待の内容
| 保有株数 | 継続1年以上 | 継続2年以上 | 継続3年以上 | 継続5年以上 |
| 1,000株 (1回あたり) |
2,500円分 | 5,000円分 | 7,500円分 | 10,000円分 |
| 2,500株 (1回あたり) |
6,250円分 | 12,500円分 | 18,750円分 | 25,000円分 |
| 5,000株 (1回あたり) |
12,500円分 | 25,000円分 | 37,500円分 | 50,000円分 |
| 10,000株 (1回あたり) |
25,000円分 | 50,000円分 | 75,000円分 | 100,000円分 |
まず大事なポイントは、100株では優待がもらえず、1,000株以上が対象という点です。
そして、もらえる金額が「保有年数」で増える設計なので、短期で回すよりも、じっくり持つ人が得をする仕組みになっています。
なお、優待は年2回なので、上の表の金額は「1回あたり」で、年間では2倍になります。
権利確定日と有効期限
権利確定日は、6月末日と12月末日の年2回です。
優待を受け取るには、権利付き最終日までに株を買って、基準日に株主名簿へ載っている必要があります。
継続保有期間は、6月末と12月末の株主名簿で、同じ株主番号のまま連続して載っている回数で数えます。
デジタルギフトの「有効期限」は交換先によって扱いが異なることがあるので、案内が届いたら期限表示をいちど確認しておくと安心です。
会社情報

リンクアンドモチベーションは、会社の「人と組織」の問題を解決するためのサービスを提供している会社です。
たとえば、社員のやる気が下がって離職が増えたり、現場がバラバラで戦略が進まなかったりするのは、多くの会社で起きる悩みです。
同社は、こうした見えにくい問題を、アンケートやデータで「見える化」して、どこを直すべきかを分かりやすくします。
そのうえで、組織の仕組みや人材育成の方法を整えるコンサルティングを行い、実際の改善まで一緒に進めるのが特徴です。
また、クラウドサービスも提供していて、診断から改善の管理までをオンラインで回せるようにしています。
ここが「コンサルだけ」の会社と違うところで、仕組みをソフトウェアとして持っている分、継続して利用してもらいやすいビジネスになっています。
事業は大きく見ると、企業向けのコンサル・クラウド領域が中心で、人的資本経営(人材を大事な資本として育てる考え方)の流れとも相性が良いです。
グループには、社内の称賛文化をつくる「Unipos」など、組織づくりを支えるサービスもあります。
店舗型のビジネスではないため「店舗数」は増えませんが、拠点としては国内の統合拠点に加えて海外にも展開しています。
会社の売上は、景気の波を受けることはあるものの、「人材の確保」「社員の定着」「組織づくり」はどの時代も必要なので、長く需要が続きやすいテーマです。
難しい言葉で言うと「人的資本」ですが、かんたんに言えば「人を育てて、辞めにくくして、強いチームをつくる」ことです。
この分野は、会社が大きくなるほど悩みが増えるので、顧客が増えればサービスの出番も増えやすい構造だと考えています。
編集部からのおすすめ情報
編集部のおすすめ:
株式情報から見る投資おすすめ度と根拠
リンクアンドモチベーションを長期で見ると、ポイントは「何を売っている会社か」がはっきりしていることです。
同社が向き合っているのは、流行りのガジェットや一発屋の商品ではなく、会社の中でずっと起き続ける「人と組織の悩み」です。
人が採れない、育たない、辞めてしまう、現場が動かないという課題は、景気が良くても悪くても完全にはなくなりません。
だからこそ、長期投資では「需要が消えにくいテーマ」を持つ会社は強いと私は考えています。
次に、40年チャートの方向感です。
過去に大きく上がった時期があり、そのあとに落ち着いて、最近は大きなレンジの中で行ったり来たりしているように見えます。
こういう局面は、短期で当てにいくより、事業が積み上がって「会社の実力が追いつく」まで待つ方が、長期投資ではやりやすいです。
指標面では、利益の勢いを感じる数値が出やすい一方で、人気があるテーマ銘柄は評価が高くなりやすく、安く放置されるタイプではありません。
つまり「めちゃくちゃ割安で放置されている株」というより、「期待もあるけど、実力も追いつかせたい株」という見立てになります。
ただ、長期保有で重要なのは、PERやPBRの小さな上下よりも、ビジネスが継続して伸びるか、そして利益が残る形かどうかです。
この会社は、コンサルに加えてクラウド(継続課金)を持っているので、うまく回れば積み上がりやすい仕組みです。
一方で、人材系やコンサル系のビジネスは、景気が悪いと企業がコストを削って「導入を先送り」することがあり、売上がブレる年もありえます。
ここがリスクで、長期で持つなら「景気の波が来ても事業が消えないか」を見ておきたいところです。
その点、人材の確保や定着は、今の日本ではむしろ課題が強くなっているので、テーマとしては追い風が続きやすいと考えています。
財務の安全性も、極端に不安を感じる形ではなく、長期保有で致命傷になりにくい印象です。
まとめると、長期投資としては「成長テーマに乗れるが、すでに期待もある株」なので、買い方は一括より分散が向きます。
レンジの中で、悪材料で下に振れた時に少しずつ集め、優待条件の1,000株を目標に育てていくような買い方が現実的です。
総合評価3.5は、「強気で一点集中」ではないけれど、長期で付き合う候補として十分に検討できる、という位置づけです。
優待情報から見る投資おすすめ度と根拠
この銘柄の優待は、長期投資家にとって「設計がうまい」と感じます。
理由はシンプルで、継続保有が長いほど金額が増えるので、会社側が「長く持ってほしい」と明確にメッセージを出しているからです。
優待の中身がデジタルギフトなのも、実用面で強いです。
外食券や自社商品だと、生活スタイルによっては使い切れないことがありますが、デジタルギフトなら交換先が多く、ムダになりにくいです。
特に、家計の中で必ず使う系(ポイント、電子マネー、ギフトカード)に寄せられるのは、優待目的の長期保有と相性が良いです。
一方で注意点もあって、最低ラインが1,000株というのは、誰でも気軽に優待デビューできる水準ではありません。
100株で試してみる、という買い方だと優待がもらえないので、優待狙いの人は計画的に株数を増やす必要があります。
ただし、長期投資の考え方としては、最初から無理に1,000株を一気に買うより、時間をかけて集める方が失敗しにくいです。
レンジ相場の中で、下げた時に拾っていけば、平均取得単価を抑えながら目標株数に近づけます。
そして、1,000株を達成したあとは、優待が年2回入ってくるので、保有の手触りが出ます。
優待は金額の「利回り」だけで見ると、最初の1年は突出して高いわけではありません。
でも、長く持つほど優待額が増えるので、時間が味方になります。
長期保有の本質は、目先の1年ではなく、3年、5年の合計で考えることなので、この設計は長期投資のリズムに合っています。
また、優待がデジタル系だと、会社側も在庫や配送コストの負担をコントロールしやすく、極端な改悪が起きにくい面があります。
もちろん将来の制度変更はゼロではありませんが、長期保有を促す優待は、会社にとっても株主が安定しやすいメリットがあるので、方向性としては続きやすいと考えています。
総合すると、優待面のおすすめ度は高めです。
「生活で使える」「長く持つほど得をする」「年2回で楽しみが多い」という3点がそろっているので、優待を活用しながら長期で持つ投資家には相性が良いです。
総括
株式としては、人的資本という追い風のあるテーマに乗れて、事業も「コンサル+クラウド」で積み上げが期待できる一方、評価はそれなりについているので、買い方は分散が向く銘柄です。
優待は1,000株からですが、年2回で、しかも継続保有で増える設計なので、長期投資家の行動ときれいにかみ合います。
総合評価3.5は、「守り一辺倒ではないが、長期で育てる候補としては十分に魅力がある」という立ち位置です。
急いで結論を出すより、レンジの中で集め、優待条件を目標にしながら、事業の成長を確認して付き合うのが良いと思います。
